・傷ついた ページ21
不死川「ッ!?」
Aの左手からはポタポタと血が流れていた。
鬼に刺そうとした実弥の刀を止めるために自らの手を使ったのだ。
A「…一度落ち着きましょう。不死川さん」
Aは左手首を気にしながらも無表情で実弥を見つめる。
不死川「っ悪りィ…」
A「自ら刺さりにいったのでお気になさらず」
Aが左手を呼吸で止血した後に羽織の袖で隠して左手を押さえる中で無一郎は驚いているような表情をしている。
Aが実弥のことを「不死川様」ではなく「不死川さん」と呼んだのだ。
無一郎のことを「時透様」と呼んだのに無一郎よりも年上の実弥を様呼びしなかった。
感情が高ぶっていたから?
しかしAは完璧であるが故に鬼を前にしなければ状況を冷静に分析することができる。
鬼を庇う素振りを見せたということは鬼に対して憎悪の情は見せていないという事だ。
なのにも関わらず「様」ではなく「さん」と呼んだ。
違和感を覚えた無一郎は先程の状況を何とか思い出し気付いた。
先程、Aに刀が刺さった箇所は左手首。
そして前に任務に行った時は蹲って苦しんでいたのに今は左手を押さえているだけ。
刀が刺さったことにより埋め込まれている何かが傷ついたのではないか───────?
それにより、「様」ではなく「さん」と呼んだ。
それならば納得がいくのだ。
これは言うべきなのだろうか?
しのぶも気付いているだろうか?
無一郎がそんなことを考えていると御息女の声が聞こえた。
「「お館様の御成です」」
お館様「おはよう。私の可愛いこども達」
屋敷の奥から心地の良い声が聞こえてきた。
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sayuri - イメ画うますぎ (2021年10月22日 11時) (レス) @page2 id: 08ede09a98 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - 鬼の昆布ww鬼さんそんなの持ってたの!?←人のお肉に飽きたかなっ☆めっちゃ笑いそうでしたww (2020年8月28日 22時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リュウさん» ありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月2日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - こんにちは!とっても面白いです! (。∀°)コンブゥ (2020年5月1日 22時) (レス) id: 34e5e3f3ce (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 津鬼流さん» 良いですよ!昆布教へようこそ!あなたも私もこ〜んぶ♪コンブゥ(°▽°) (2020年4月21日 8時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2020年3月26日 12時