・存在 ページ42
列車の中にこびり付く鬼の肉を斬っていると前方の車両の方から激しい断末魔のような声が聞こえた。
A(鬼の頚が斬れた)
しかし鬼は頚を斬られたことでのたうちまわっておりこのままでは列車が横転してしまう。
[肆ノ型 改・抱擁]
これで少しでも被害をとどめ、人に痛みを感じさせないようにする。
A(痛みを感じるのは、私だけで充分……)
異彩の雰囲気を放つ少女は一瞬だけどこか悲しげな顔をしたように見えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
列車が線路から脱線し止まるとAは割れた窓から外に出ることができた。
中にいる人の救助をする為、痛む左手を使えるのかを躊躇いながらも動こうとすると
嘴平「お前!!えっと……まぼなかA郎!!
こんなとこに居やがったのか!!」
伊之助がAを指差しながら大声で言いAに近づくと伊之助は毛皮からでもわかるほど驚いた反応をした。
嘴平「うおっ!!お前なんでそんなに汗すげぇんだよ!!」
左手に走る激痛に耐え続けてきたせいか、Aの白い肌にはダラダラと汗が流れている。
そろそろ体が限界を迎えてしまう。
鬼も、もう倒した。
Aがいつもの光の無い目に戻ろうとしたその時だった。
ドォン!!!!!
何かが落ちたような、
そんな音が列車の後方から聞こえてきた。
A(この気配、殺気、これは)
─────────────────上弦
嫌な予感を感じとったAは痛みに悶えながらも走り出す。
悪鬼という存在を滅するために……………
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sayuri - イメ画うますぎ (2021年10月22日 11時) (レス) @page2 id: 08ede09a98 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - 鬼の昆布ww鬼さんそんなの持ってたの!?←人のお肉に飽きたかなっ☆めっちゃ笑いそうでしたww (2020年8月28日 22時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リュウさん» ありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月2日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - こんにちは!とっても面白いです! (。∀°)コンブゥ (2020年5月1日 22時) (レス) id: 34e5e3f3ce (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 津鬼流さん» 良いですよ!昆布教へようこそ!あなたも私もこ〜んぶ♪コンブゥ(°▽°) (2020年4月21日 8時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2020年3月26日 12時