完璧少女は造られた【鬼滅の刃】第一章

・音 ページ25

炭治郎side


柱合会議の後、蝶屋敷という所で治療をしてもらえることになった。



そしたらお見舞いに村田さんが来てくれたけどいつしか柱合会議での愚痴を話された。



村田「那田蜘蛛山での仔細報告で柱合会議に呼ばれたんだけどさ〜最近の隊士は質が落ちてるとか言ってピリピリしてて……
俺みたいな階級の者にそんなこと言われたってさ〜」



すると村田さんの背後に二つの影ができた。



胡蝶「こんにちは」


村田「柱！！胡蝶様と幻中様！！」


胡蝶「こんにちは」


村田「あ、どうも！！さよなら！！」


村田さんはそのまま一直線に帰っていった。


胡蝶「あらあら。さようなら〜」


胡蝶「…どうですか、体調は」


竈門「あ、大分回復してきました！」


胡蝶「ではそろそろ機能回復訓練に移りましょう！！」


竈門「機能回復訓練？」


胡蝶「はい！」


隣にいる善逸はしのぶさんとAさんを見て気持ち悪い笑顔を浮かべている。

その一方でAさんは左手を押さえて下を向きがちにしている。
まつ毛の長いその瞳はとても綺麗なのに何も映していないのが妙に気にかかった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
善逸side


炭治郎と伊之助はしのぶさんって人に連れられて機能回復訓練を始めた。



しのぶさんの音は独特なんだよな。


規則性がなくてちょっと怖い。

だけど蜘蛛になった人達を治療しているときは女神のようだった。


それでめちゃくちゃ可愛いんだよ。


顔だけで飯食っていけそう。




………それと、しのぶさんの隣にいた女の子。



聞いたら幻柱の幻中Aちゃんって言うらしい。



俺より三つも歳下らしいけど、あの子はとても美し……

ってそういうことじゃなくて、確かに美しいんだけど





……………音がしないんだよな、Aちゃんから




まあ当然心臓とかの音は聞こえるよ？



だけど感情の音は何一つ聞こえて来ない。


綺麗な色の瞳にも光は無い。



生き物から感情の音がしないなんて


そんなことあるだなんて思わなかった。




それに、Aちゃんの言動は妙なんだよ。



柱の階級なのに、立ち居振る舞いは俺たちよりも下にいるみたいだ。



どうしてなんだろう。

・付き纏う→←・納得

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す