Quoi que vuos【時透無一郎】３rd

vraiment ８９ ページ7

夢主side



眠りから意識が戻ってきたんですけど……


何か温かいんですよね。



頭に人の温もりがあってすごい気持ちいいの。



撫でられてるのだろうか。



でも、昼休みもそろそろ終わると思うし……


名残惜しいけど起きなきゃ……









貴「ん…………」



無「あ、起きた」



少し斜め上を見上げると無一郎さんがいた。

てか何か横に私寄りかかってませんか？



チラッと少し横を見ると私が無一郎さんの肩に寄りかかっていた。



貴「あーなるほど、これ私何かやっちゃいました？」



無「君が僕の肩に寄りかかってきた」



貴「はい、わかりました。今すぐどきます」



バッと立つと今度は無一郎さんに腕を引っ張られた。



貴「……なんでしょう」



無「もう少しいようよ」



無一郎さんの男らしいちょっと低い声に不覚にも胸が鳴ってしまい、大人しく隣に座った。

恥ずかしい……



貴「……すみません、寄りかかってしまって…」



無「いや別に。逆に良かったよ」



え？



無「Aの寝顔見れたし」



貴「…………。あ」



そうだ、私必然的に寝顔見られてたんじゃん！！！



貴「………もうやだ…」



無「可愛かったよ？」



貴「何でそんな台詞がスラスラと出てくるんですか…」



無「さあ？」



弱みを握られた……(握られてません)

vraiment ９０→←vraiment ８８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す