いつかまた会えたら。【ハイキュー!!】

11.練習試合 ページ13

「なあ！ マネから一年に気の利いた一言ない！？」




そんな無茶ぶりを澤村がしてきたのだが、私はアクエリアスをあげること以外に何も思いつかないので潔子に任せてみたところ、




「……ねェ、ちょっと」




「期待してる」と潔子が日向の肩をポン、と叩いたところ逆に日向にトドメを刺してしまった。

日向の顔がタコみたいに真っ赤だ。

……ダメだこれ。





「烏野高校対青葉城西高校、練習試合始めます！！」


「「お願いしあーす！！！」」





ホイッスルの音で試合開始の合図が鳴り、青城の二番のサーブから始まった。




「大地さん！！」


「オーライ」




さすが守備力に長けた主将(キャプテン)というところか、周りからの信頼もすごい。

このまま澤村がとるか……と思われたところ、




「任せ＿＿＿＿……。！？」




澤村の直前まで来ていたボールを何故か陽向が取ろうとし、ボールが変なところに飛んでいった。




「！？ バカか！ どう見てもおめーの球(ボール)じゃねえだろ！！」


「ごめんなさい！！！」


「あちゃー……」




早くも影山キレだす。
あ、これ新聞の大見出しみたい。

【速報】早くも影山キレだす。

記事になりそう。しないけど。




「縁下カバー頼む！」


「田中！！」


「おおっ」




縁下のカバーから田中にボールが渡されたものの、相手の三枚ブロックによりドシャット。

その後も日向と田中がぶつかる、日向がスパイク寸前で躓く……など、(主に日向の)色々なアクシデントによって早くも青葉城西にマッチポイントを取られた。

しかもこっちは青葉城西のタッチネットによって点が動くという。




「てめええ！！ いい加減そこ緊張やめろォォ」


「！？ 好きで緊張してんじゃないだろバカが！」




菅原が影山を止めようとするが、影山の機嫌は治らないし、しかも青城マッチポイントのタイミングで日向のサーブ。




「日向……息してないように見えるんだけど気のせいかな……」


「いや……俺にもそう見えんべ……」


「サーブする前に窒息死はしないでほしい……」




笛の音で日向がビクッとしたようにボールを離し、サーブを打った……………………。





……そう、影山の後頭部という後頭部に＿＿＿＿＿。



【第一セット終了 25(青城)−13(烏野)】



＿＿＿＿＿ああ、お母さん。今年の烏野はとても不安です。

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