いつかまた会えたら。【ハイキュー!!】

40.選手交替 ページ43

しかし、ブロックアウトだったようで一セット目を落としてしまった。



休憩を挟んで始まる二セット目。
烏野は少しローテを回している。




「まーとにかくサーブレシーブ上げないことにはどうにもなんねーよな……」


「うん」


「及川君のサーブなんとかしないと、正直烏野に勝ち目無えぞ……？」




試合が進み、及川さんのサーブの番が来た。




「……あ、サーブレシーブ……西谷と澤村だけになってる」




どうやら及川さんのサーブに合わせるためにローテを回したみたいだ。

澤村と西谷はうちの中でも少ないレシーブ得意コンビだからな……。


でもこのフォーメーションは練習でやっているのは見たことない。





(いやまあ早退とかしまくってる私が言えることじゃないんですけどね！！！)





「「来い！！」」




ホイッスルの音が鳴り繰り出された及川さんのサーブ、澤村が上げた。

トスは田中に上げられ、スパイクが決まった。


二セットはなかなかいい勝負で、現在14(烏野)−13(青城)。


しかし、段々と青城のブロックが追いつくようになって、日向の攻撃がドシャットされた。




ベンチの方に目を向けると、影山がコーチと先生に呼ばれているのが見えた。




(そろそろ菅原セッター終わりかな……)




二年間見続けた光景を久しぶりに見れたと思ったらもうすぐ終わってしまうのが、少し寂しく感じた。


相手のサーブを澤村が上げて、菅原がトスを上げて、東峰がスパイクを打ち、それが決まった。

三年生だけのラリーに妙に懐かしさを感じる。



そして＿＿＿＿選手交替だ。




「……なんか影山がニヤニヤしてるんですけど……」


「あのセッターが笑ってんの見るの何気に初めてかも……」




コートに入れられたばかりでも妙に上機嫌だ。
影山は集中力を極限まで高め＿＿＿＿＿

サービスエース。ジャンプサーブが決まった。


17(烏野)−17(青城)になり、




「これで青城に追いついた……！」




次のサーブは拾われたものの、チャンスボールとしてこっちに返ってきた。

日向と影山コンビが戻ったことで青城のブロックは変人速攻か普通の速攻か見分けようとしているみたいだが、日向は何も言わずに打ち抜いた。


なんか合図でもしてたな、アレ。



その後も順調に点を稼ぎ、青城よりも先に二十点台に乗った。

青城のブロックアウトでついに二点差が開き、ここで青城はタイムアウトをとる。

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