Landmines ＊8＊ ページ10
二口Side
Ｇを口実にAと一緒に帰るきっかけを作るとは、どうやら俺は天才らしい。
家は近いと言えば近いが、高校生ともなれば一緒に帰ることもあまり無くなってしまった。
滑津とは家の方向が違うらしく、一緒には帰っていないとかなんとか。
「なんで私が堅治なんかのパシリに……」
コンビニまでの道でAがぼやく。
「何もパシってはねえだろ。お前、パシリ＝奢りとかいう謎の方程式できあがってんの？」
その発言にカチンと来たらしいAはスっと目の光を失って口を開いた。
「パシリとは、『使い走り』の俗語。使いっ走りという言葉を砕いた言葉。学校や社会などで強い立場の者が、弱い立場の者に用を命令して使いに行かせるとき、その使いに行かされる者、もしくはその行為を言う。また、動詞として『パシる』、『パシらせる』など……」
「なあ、悪かったって思ってるから戻ってきてくれる？」
圧倒的国語弱者のくせに、何故かふとした時に覚醒してくる。
つーか、マジで今怖かった。
目が死んでるのに、超饒舌だったし。
こいつ精神的に病んでるのかな。
「今日金欠だから高いのやめてよ」
「どーしよーかな」
「ぶっ飛ばすよ」
「そんなだから彼氏できねえんだよ」
「工業高校の女子ナメんな」
滑津もそうだけど、何？ 工業高校の女子はみんな気性が荒いのか？
「つか、そもそもグミに高いとかあるか？ しかもコンビニに」
「……」
「ああ、たまに出るおバカちゃんが出ちゃったか」
「うっせ」
制服のポケットに手を突っ込んでAはそっぽを向いた。
Aは昔からどちらかといえば面倒見の良い方で、俺の妹ともよく遊んでやってたし、勉強も国語以外は平均以上くらいにできていた。
無愛想なところはあるが、人想いなので他人からはよく頼られていたし。
しかし意外なことに、Aはどこかヌケているのか脳がショートすることがあるのか知らないが、
たまにバカな考え方をしてしまうことも少なくなかった。
まあ、人想いとはいえ俺には暴言ばっかり吐いてくるんだけどな。
「昔は可愛かったのに……」
「……何？ シスコン？」
「妹のことじゃねえよ」
若干引いた目でこっちを見てくるAにさっきの言葉を否定する。
昔は可愛かったというのは妹ではなくAのこと。
別に今が可愛くないとかそういうわけではないけど。
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昆布の神(プロフ) - ハイキュー！！さん» こちらこそ、いつもコメントありがとうございました！ とても励みになり、本当に感謝しております。 国見ちゃんのも是非！ (2021年4月20日 17時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - あ………終わっちゃった………ありがとうございました！国見君のも見ますね〜♪ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ハイキュー！！さん» 白布君いいですよね！ (2021年4月17日 8時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - はいっ☆白布君で書いてます！ (2021年4月16日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ハイキュー！！さん» IDを見て同じ方かな？ と思っていたのですが、そうでしたか！ わざわざご報告感謝致します。 ハイキュー！！ さんも小説書いていらっしゃるんですね！！ (2021年4月15日 6時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2021年3月28日 15時
