Landmines ＊4＊ ページ6
何故か私の背後に怖い笑顔を浮かべる堅治がいる。
知らない。私は何も知らない。
……なんて、この私が誤魔化すはずもなく、
「堅治以外に誰がいると思ってんの？ 日本語読解力無いの？」
「いやー、それでも『クソ生意気野郎』ってさ、いつも同じようなこと言って俺のこと罵倒してるけど、もう少し語彙はないわけ？ だから国語の評定上がらねえんだよ」
「昨日も同じようなこと言ってたけど？ 人のこと言えないじゃん。それとも昨日の記憶ないの？ 記憶喪失？ 将来認知しょ」
「あーハイハイ、ストップストップ」
口喧嘩を始める私達の間に舞が仲裁に入る。
「まあまあ、A。イラついてるのもわかるけど、お昼休みだからね？」
「あ、やっぱイラついてる感じ？ 昨日地雷踏んだせいかな」
「いっぺん死ねばいいのに」
「うわ、ついに直球に言いやがった」
「まあまあ」と言いながら舞が私と堅治の顔を離す。
舞がいなければ、口喧嘩が更にヒートアップしていたことだろう。
「で、二口は何しに来たの？」
私を抑えながら舞が堅治に訊く。
「廊下歩いてたら実年齢に反して精神年齢が全く成長してない奴の俺への悪口が聞こえてきたからさー」
「は？ 部活で散々先輩に迷惑かけてるくせによく言うわ」
「はーい、お前らいい加減にしろよ？？」
「「アッ、ハイ……」」
段々と黒い笑顔になってきた舞がたった一言で私達二人を制す。
滑津舞、恐ろしい……。
「じゃー俺は青根待たせるの悪いから行くわ」
「とっとといなくなれよ……」
「可愛くなっ」
「可愛くなくて結構」
教室の入口を見てみると、確かに顔だけ此方を覗いている青根がいた。
高身長の奴がそんな覗き方してると少しカワイイ。
ていうか見てたなら
二口が去った後、私は机に突っ伏した。
「まじあいつ人の地雷踏みやがったくせに……。今日はもう話したくなかった」
「『今日はもう』じゃなくてずっと話したくないって思ってるでしょ」
「……」
「図星〜」
「……無視すればいいってのはわかるんだけどさ、だって、なんか無視できないんだよね」
「……へえ？」
舞が少しニヤニヤした顔で私を見ている感じがしたが、とりあえず知らないふりでやり過ごすことにした。
琴坂A、高校二年生の春。
幼馴染に地雷を踏まれました。
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昆布の神(プロフ) - ハイキュー！！さん» こちらこそ、いつもコメントありがとうございました！ とても励みになり、本当に感謝しております。 国見ちゃんのも是非！ (2021年4月20日 17時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - あ………終わっちゃった………ありがとうございました！国見君のも見ますね〜♪ (2021年4月20日 17時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ハイキュー！！さん» 白布君いいですよね！ (2021年4月17日 8時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - はいっ☆白布君で書いてます！ (2021年4月16日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ハイキュー！！さん» IDを見て同じ方かな？ と思っていたのですが、そうでしたか！ わざわざご報告感謝致します。 ハイキュー！！ さんも小説書いていらっしゃるんですね！！ (2021年4月15日 6時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2021年3月28日 15時
