夏の終わり、幼馴染が彼女になった。

I met again ページ37

炭「ん……」



体を起こして目を擦る。


休日に寝てしまったらしい。





「おはよ」




寝ぼけた目で前を見るといきなり目の前に顔があった。




炭「！？」




「あはは驚いてる〜」




炭「いや驚くだろ普通！！いきなり目の前に顔があったら！！」









炭「A！！」





夕焼けのような瞳をしている妻が悪戯に微笑んだ。






A「まあまあ虐めたくなっちゃうんだよ」




Aはチラッと外を見た。





A「随分、科学の発展した世界になってるね」




炭「何が？」




A「ううん、こっちの話」









Aはゆっくりと俺を見た。







A「また会えたね。約束通り」




炭「え……？」



さっきから何の話をしているんだ……？







A(君に前世の記憶があったらなんて言うのかなあ…泣くかなあ…。








まあどうでもいいや)




A「幸せだし！！」





何から何までわからない。





ただ少し懐かしみがある感じがした。






炭「………A」




A「ん？」




炭「元気…………か？」




Aは驚いたように目を開いた後、「うん！！」と力強く答えた。




何故だろうか。








君が健康でいることが限りなく幸せに感じる。







大好きだ。

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