夏の終わり、幼馴染が彼女になった。

once again ３ ページ5

『付き合って』？



『付き合って』って俗にいうカレカノとかの付き合ってか？




A「って思ってる？」



炭「なんでわかったんだ…」



A「だって幼馴染だもん」



昔と変わらない笑顔でそう言った。



炭「でも俺、家の手伝いが…」



A「知ってる」



炭「え？」



A「小学生の時もよく手伝ってたじゃん」







A「一緒にいるだけで良いんだよ、べつに」







A「満足だから」



Aから発せられる惜しむような匂いに俺は言葉を喉から出すことができなかった。




禰「お兄ちゃん、帰りが遅いから探しに……え？」


俺を探しに来たのであろう禰豆子がAを見てその場で固まった。



A「あ〜禰豆子ちゃん！」


Aはいつも通りの笑顔で禰豆子の名前を呼んだ。



禰「………Aさん？」



A「久しぶりだね〜」



禰「久しぶりだね〜


じゃないんですよ！！！！


え、何でいるんですか！？何が起こったんですか！？

いつ帰ってきたんですか！？昨日！？今日！？


今までどこ行ってたんですか！？」



A「質問が多い多い笑」



炭「…A」



A「ん？」



炭「家に来てもらっても良いか？」



Aは少し考えていたが「良いよ」と笑顔で答えた。

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