生きたい僕は ページ3
時透Side
東に向かうと鬼の気配と人間の気配が混じっている女の子が岩場に座っていた。
目に光が無くてどこか悲しそうな雰囲気を漂わせている。
「……殺さないの?」
沈黙の時間を遮って口を開いたかと思えば口に出したのはまるで死にたがっているかのような言葉。
時透「君は何やってるの?」
質問を質問で返してしまった。
「………なんか」
女の子は目を伏せた。
「死にたいなぁって」
俯く女の子がどうも気になって僕は日輪刀を鞘にしまった。
「……あ、殺さないんだ」
時透「うん」
残念そうな表情を浮かべる女の子を横目に僕は女の子の隣に座った。
時透「…君はどうして死にたいの?」
「……こんな世界じゃ私が生きられる場所は無いの。誰からも愛されない。必要とされないから……」
女の子の瞳は藍色にくすんでいた。
時透「……僕は生きたいよ」
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彼岸花 - 私、誰かの心臓になれたなら好きなんですよね。嬉しいです。普通に。はい。 (2022年2月8日 19時) (レス) @page10 id: afc2f676ad (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 輪廻さん» ありがとうございます!すっごく嬉しいです!!頑張ります! (2020年5月12日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - これってだれかの心臓になれたならですよね?凄いですね、とても美しいです。貴方の作品が好きです!これからも頑張って下さい! (2020年5月11日 22時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ニコさん» どうぞw (2020年5月8日 18時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 水はもう飲みましたけど、もらいます。 (2020年5月8日 17時) (レス) id: 345f7572e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2020年4月25日 12時