師範の願い【時透無一郎】参

orchid １１６ ページ41

頚…斬れた…？




貴「………」



でも鴉の情報だと確か上弦の参は…









最悪の状況を考えていたらそれが現実になってしまった。



貴「なっ…く、頚の出血が…！！」


無「とまった…！！」


悲「攻撃の手を緩めるな！！畳み掛けろ！！」



再び刀を握りしめるけど折れた右手首が痛い。


さっき力を込めすぎた。



視界がぼやける


息が苦しい



［風の呼吸 捌ノ型 初烈風斬り］


［岩の呼吸 伍ノ型 瓦輪刑部］


［霞の呼吸 参ノ型 霞散の飛沫］


［蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞 複眼六角］


［花の呼吸 弐ノ型 御影梅］



私だけ技の精度が落ちてる。


少しでも気を抜いたら気絶しそう。



駄目だ、力を入れろ



目を開けろ



まだ終わってない



鬼が 体に力を入れてる。


頚の再生を図ろうとしている。





［花の呼吸 肆ノ型 紅花衣…］




するといきなりその場から上弦の壱が消えた。



貴「は…？」


無「うっ…後ろ！！」


無一郎が焦ったように後ろと言うから目を向けると信じたくない光景があった。





不「頚を再生しやがったあの野郎！！
糞が！！畜生がアア！！」


化け物のような顔になった上弦の壱がいた。

し「不死川さん冷静に！！」



悲「攻撃し続けろ！！頚を落とされた直後で体が脆いはずだ！！」



頚の再生…！！




あのままじゃ無惨と同じだ



日の光でしか殺せなくなる。




あの技を使う？


いや、あれだけの大技



規模が大きすぎる



無惨も残ってるのにこんな場で使うわけには…







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
黒死牟side


克服した。



これでどんな攻撃も無意味。



太陽の光以外は。



これで私は



誰にも負けることは…




するとこちらに走ってくる風柱の刀に私の姿が映り込んだ。



何だこの 醜い姿は…

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