師範の願い【時透無一郎】参

orchid １１３ ページ37

夢主side


貴「玄弥君、玄弥君大丈夫ですか？」


さっきハゲた←(まだ言ってる)上弦の髪の毛を喰べさせてあげたけど少し苦しそうだ。


鬼喰いの能力は身体にも負担がかかるものなんだろうか…


し「A、戦線復帰できそうですか？」


貴「私は大丈夫」


し「玄弥君は私が見ておくのでAは戦線に戻ってください。戦闘が激化してきています」


戦闘激化…


貴「…うん…！」



私は刀を持った。



無「俺も行く！！」


無一郎も左腕を止血してるみたいだ。



私たちは刀を握りしめて走り出した。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



戦場は完全に修羅場だった。


不死川さんが指を二本切り落とされている。



柱の中でも実力の高いこの二人がここまで追い詰められているのを見ると自信がなくなってくる。



いや、そんな弱音を吐いてる暇はない。



てか刀がなんか枝分かれしてるんですけど！？



【月の呼吸 漆ノ型 厄境・月映え】



攻撃範囲が伸びてる…！！



【月の呼吸 捌ノ型 月龍輪尾】


避けたつもりだったけど少し掠って額からビッと血が出る。


【月の呼吸 玖ノ型 降り月・連面】


上から月の斬撃が降ってくる。



不死川さんの背中に斬撃が当たってしまう。



無「不死川さん！！」


貴「不死川さん…！」


悲「不死川ーっ！！」


不「三人とも俺に構うな！！」



上弦の壱は戦力を削ぎ取るのが狙いだったのか、またもや不死川さんを狙う。


【月の呼吸 拾ノ型 穿面斬・蘿月】



貴「…！！」



［花の呼吸…］



いやダメだ、馬鹿か私！！

ここからじゃ斬撃なんか届かない、でもこのままじゃ…




だけど危機一髪で無一郎が不死川さんを抱えてその場から離したから何とか無事だった。






上弦の壱に近づけない



攻撃範囲が広すぎて間合いを詰めることすら、



避けるのが精一杯なんて…！！




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玄弥side



俺は裏で戦いを見ていた。


胡蝶さんも戦場に向かうつもりなのか毒を調合している。



やれるのか、俺に。


役に立てるのか、俺は？



兄貴…絶対に死なせたくない




悲鳴嶼さん


時透さん


桜宮さん


胡蝶さん



死なせたくない



弱いことが悔しい



そんな時、柱稽古での炭治郎との会話を思い出した。

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