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五色 side
春高予選が終わり、二年生はこないだ修学旅行に行った。時が過ぎて十一月も終盤に向かう中、また新たな学校行事が始まろうとしていた。一方で、Aの様子が最近またおかしい。
「…………」
「ねえ、葉山さん大丈夫……？」
「目ェ据わっちゃってるよね」
「ていうかゲンドウポーズ似合うな……」
骨が治り、自身の席でゲンドウポーズ。こめかみから汗を流して考え事をしているAを見てクラスメイト達が小さな声で話し込んでいる。
「ねえ、ちょっと五色」
「ん？」
クラスメイトの石橋に話しかけられた。フットワークの軽い女子で、あまり友達の多くないAともよく話している姿を見かける。
Aを気に入っているのか、それとも人見知りのAを心配しているのか、移動教室はいつもAと一緒に行動していて昼食にもよく誘っている。
「ちょっとAに話しかけてきてよ」
「いや、気になるなら石橋が行けばいいじゃん」
「もしかしたら春高予選の傷が残ってるのかもしれないじゃん！ バレー部が話しかけてきてよ！」
それは俺たちで傷の舐め合いをしてこいと言っているのだろうか……。少し不服だったが、春高予選決勝敗退後、表彰式に姿を現したAの目が、どこで泣いてきたのかパンパンに腫れていたのは事実。
部活でも特に仲良くしている(はず)だし、川西さんにAと一番仲良しは俺宣言をした手前、放っておくのも
「A」
話しかけると、Aはいつの間にか青くなった顔で、こめかみから流れた汗を拭うこともなくゲンドウポーズのまま視線だけ上にあげて俺を見た。
腹でも痛いのかな？
「……なんかすっげー青い顔してるけど大丈夫？」
この顔を見ていると、普通に体調不良なんじゃないかと思えてきた。すると、Aは「……球技」と呟いた。
「え？」
「球技……できない……」
新たな学校行事＿＿＿球技大会。一年生はバレーボール、二年生はサッカー、三年生はバスケットボールをやる。三年生にとっては、受験前最後の行事だ。
話を戻して、どうやらAにとって球技大会は嬉しくもなんともないらしい。というか、悩みがまた予想の斜め上である。
「どうしよ……。
「いやさすがに皆そんなことはしないって！！」
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昆布の神(プロフ) - いよかん。さん» コメありです！ 頑張りますね！💪 (3月25日 8時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
いよかん。 - 赤い星おめでとうございます！！ これからも楽しみにしてます！！ (3月24日 19時) (レス) id: e0560282da (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - とくめーさん» コメありです！ そう言っていただけてめーっちゃ嬉しいです🥰 面白いお話を書けるよう頑張りますね！ (3月24日 7時) (レス) @page43 id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
とくめー - めっっっっちゃ面白いし投稿頻度高めなのすっごい最高です。めっちゃ好きですこの作品愛してます💕 (3月23日 22時) (レス) id: 70b13c5b03 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 葉華さん» コメありです！ 鬼滅書いてたの懐かしいです笑 そう言っていただけて嬉しいです🥰 新学期の準備もありますし、お互い体調には気をつけましょう。お気遣いありがとうございます！ (3月19日 6時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2024年3月9日 14時
