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タイムアウト終了後、お互いにサーブはアウトだった。守りに入る気一切なし。「戻ったら100本サーブだな」とか言っている監督の声には、聞こえないふりをした。
「若利！！」
牛島さんにトス。確保された助走距離とジャンプ。
終盤でスタミナも残り少ないはずなのに、彼の空中姿勢は綺麗で、しかも止まっているように見えた。
「ナァーイスキィー！ 牛島！ 牛島！」
ブロックの上をブチ抜くスパイク。
同点まで追いついたが、またあの10番の速攻で烏野のマッチポイント。
「あそこまで小柄で主力というのも珍しいですよね……。まるで、小さな＿＿＿」
「大きい方が強い」
コーチの声を遮って監督が静かながら語気を強めて言った。
「それが自然の摂理だわ」
10番の速攻を天童さんがドシャット。
「＿＿＿悟ったりーー！！！」
「ナァイスキー！ 天童！ 天童！」
……ここまで来て、寧ろみんなが絶好調なことが怖くもある。
点を取り合って、19(烏野)−19(白鳥沢)
でも烏野の原動力はもはや気力だけ。
どこかでブレイクを決めないと勝利はない。
「行くぞ！！」
白布さんのサーブ。白帯にかかったものの烏野のコートに流れた。
そのまま落ちろ、と思ったが、烏野のリベロがすんでで上げた。でも工くんが直接叩き落とそうとしている。
満身創痍の烏野。きっと誰もが、白鳥沢に点が入ると思っていたはず。
「！？」
「西谷ぁああ！！」
リベロがまた上げた。影山が上がったボールをトスしにいき、3番へ。
「旭さん！」
3番が打ったボールはブロックの手に当たって、そのまま白鳥沢のコートへ。烏野がマッチポイントに乗ったのをよそに、あれ取れるんだ……という感想が湧いてくる。
……次、あのスーパーリベロは抜けたけど、11番が入ってきた。
10番のサーブは山形さんが拾った。11番が前衛にいるからか、白布さんはセンターへ。
「行け太一！！」
優秀なスパイカーは存在が優秀な囮でもある。3番はセンターが来ることに気づいてなかった。なのに。
＿＿＿11番、飛んでる。
「ワンタッチ！！」
ずっと、ボールを『止める』のではなく『触る』。追いつくことに固執してきたブロック。反応速度が段違いに上がっている。
そして、後ろに＿＿＿。
「飛びつけ太一！！！」
マイナステンポの、10番のバックアタック。
川西さんの手に弾かれたボールは白鳥沢の方に落ちそうになったが、牛島さんが拾った。
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昆布の神(プロフ) - いよかん。さん» コメありです！ 頑張りますね！💪 (3月25日 8時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
いよかん。 - 赤い星おめでとうございます！！ これからも楽しみにしてます！！ (3月24日 19時) (レス) id: e0560282da (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - とくめーさん» コメありです！ そう言っていただけてめーっちゃ嬉しいです🥰 面白いお話を書けるよう頑張りますね！ (3月24日 7時) (レス) @page43 id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
とくめー - めっっっっちゃ面白いし投稿頻度高めなのすっごい最高です。めっちゃ好きですこの作品愛してます💕 (3月23日 22時) (レス) id: 70b13c5b03 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - 葉華さん» コメありです！ 鬼滅書いてたの懐かしいです笑 そう言っていただけて嬉しいです🥰 新学期の準備もありますし、お互い体調には気をつけましょう。お気遣いありがとうございます！ (3月19日 6時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2024年3月9日 14時
