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「みんな久しぶり！ 第392回！ チキチキ☆白鳥沢バレー部会議の時間だヨ！！」
「392回もやってないですよね」
「いつからそんな名前になったんだよ」
「ハイそこの
(※シリーズ最初の36話参照！)
ホワイトボードの議題の欄には、【太一とAちゃん付き合ってる説】と書かれてあった。そんな、月曜から夜ふかしするタイプの会議じゃないんだからさあ……。
「……で、今回の議題についての会議だけど、実際問題、マジであの二人が付き合ってたらどーする？」
天童が言うと、周りの部員が目を閉じ、腕を組んで考え始めた。しばらくして目を開けると、ゆっくり口を開く。
「よし、狩るか」
「なんでだよ！？」
ぶっ飛んだ意見に思わず大声を出してしまった。
ていうか、なんか今日いつもより会議の参加人数多くね？
「北斗さんのときもみんな言ってただろ！ 恋するとかは人間として与えられた権利の自由だとかどうのこうの……！！」
「あはは、英太くん忘れたの。＿＿＿＿結局あのときだって、最後にはみんなそんなの無視して特攻しようとしたじゃん」
天童が、口角はいつも通り上げつつ、目は据わった表情で平たく言った。……目が笑っていない……。
(※あのとき)
『運転免許持ってる……ってことは、十八歳以上……』
『それは成人が未成年に手ぇ出すのと同じだろ』
『よし行くか』
『待て待て待て待て！！！ 恋するのは自由の権利だから、俺達は仲間として、そして人生の先輩として背中を押すとかサポートするとか、そういう話だっただろうが！！！』
『いや、でもそれは相手が高校生だったらの話……』
『それつまり最初からサポートも目的もクソも無かったってことだろ！ これじゃ俺達がただのストーカーじゃねーか！！』
「でもよ英太。お前ちょっと考えてみ？」
隼人が声をかけてきたので、俺は渋々顔を向ける。
なんだよ、後輩の恋(仮)を応援するのが悪いって言うのかよ。
「お前も葉山のこと結構可愛がってるだろ？ 可愛いと思ってるだろ？ たとえ“後輩として”という感情だったとしても」
「そりゃまァ、白布より断然可愛いけど……」
「俺を可愛さで女子との比較対象にするのやめてください」
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2024年1月12日 2時
