北一出身の白鳥沢マネージャー【3rd season】【ハイキュー】 (ページ35)

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インターハイ後の休み(オフ)を挟んで今度は春高予選に向けた練習が始まった。しかし、もうすぐお盆休みに入り一週間ほど学校も閉まるので、春高予選に向けた練習が本格化するのはお盆休みの後からだろう。

夜、お風呂をあがってタオルで髪を拭いていると、スマホの通知音が鳴った。スマホを手に取ると、兄の北斗からだった。

【好きな人がいる。どうしたらいい？】

「……」

好きな人。すきなひと。スキナヒト。
イコール(つまり)、恋人にしたい人？

恋愛に対してとことん鈍臭いあの兄に、恋人。
21歳になっても恋人いない歴イコール年齢を更新していたあの兄が、恋人にしたい人……。

「……はぁ？」

＊

瀬見 side

「最近おかしいよなぁ」

休憩中、獅音がボトルを持ったまま呟いた。

「俺も思ってた」

今度は隼人がタオルで汗だくの顔を拭きながら言う。
二人が『おかしい』と言うものの正体は、俺にもわかる。

目を向けると、休憩中であるのをいいことに体育館の隅っこでしゃがみこむ男と女が見えた。その異様な光景に、思わず俺も口を開いた。

「アイツら、あんな仲良かったっけ？
＿＿＿Aと川西」

そう。体育館の隅で共にしゃがみこんでいるのはAと川西。

最近はいつもあんな感じで、暇を見つけると二人で話し込んでいる様子を目撃する。ただ、話す度に隅に寄って後ろを向いて話すし、しかも声が小さいので、どんな表情(かお)をしているのか、どんな会話をしているのかはわからない。

「……もしかして、付き合っ……？」

隼人が言いかけたとき、部員達の耳がピクリと動いた。
それを見て、俺は春頃のあのときを思い出した。

……北斗さんがAの好きな人なのだと勘違いし、放課後尾行したあの日を……。

眉を寄せて天童を見ると、俺の視線に気がついた天童がAと川西が話し込んでいる様子を一瞥(いちべつ)し、そしてまた俺に目を戻すと、グッと親指を立てた。

親指を立てて溶鉱炉に沈んでいくシーンは、涙なしには見られなかっ……。んんっ。

いや、そうじゃねェよ。

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部員の誕生日企画はいつも流れが同じだし展開を考えるのが面倒くさくなったので打ち切りです(白目)
山形さんはバレンタインでイジりやすいからやるかも。

あ、期待せんといてください。
今回の“やる”は確率20%です。