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白布さんは暫く考えたあと、『まぁいいよ』とスマートフォンの写真フォルダを開いた。お、優しい。
『欲しいの選んで』
『わー、ありがとうございま……！？』
彼のスマホの中にあったのは、『そこそこ』なんて表現では到底足りないくらいの、大量の牛島さんの写真であった……。
＊
ジャッジの結果、勝ったのは我々バレー部だった。
ただ、武藤先輩にはこのリレーに“好きな子への告白”が賭けられていたこともあり、サッカー部が総出で彼を慰めていた。……なんか、悪いことしたかも……。
＿＿＿『オイ葉山』
＿＿＿『お前、三年生の応援席行って“アレ”取ってこい』
……いや、無理だ。私にはどうすることもできなかった。
あれを断っていたら、恐らく私の命の保障はなかっただろう。こんなこと言ったら、また白布さんにお前は俺をどう思ってんだよとか怒られそうだから、本人には絶対に伝えないけど。
部活動対抗リレーのあともいくつか種目をやり、二時間後すべての種目が終わった。
結果発表まで時間があるので、なくなってしまった水分の調達のため、私は一人で自販機に来ていた。うわ、ほとんど売り切れ……。
お金を入れて適当に余っているやつを押そうとすると、突然「武藤くん！」と女の子の声が聞こえた。
＿＿＿武藤くん？
もしかして、これ音鳴らさないほうがいいやつなんじゃと思い、お金を入れた自販機を放ってコソコソと隠れて様子を窺うと、そこには武藤先輩と、恐らく武藤先輩が好きな三年生の女子がいた。
「……さっき、惜しかったね」
「うん、いや……ごめん。かっこ悪いトコ見せちゃって」
「そんなことない！ か……かっこよかったよ」
「か、かかか“かっこよかった”……！？」
武藤先輩が茹でダコの如く顔を真っ赤にした。
女子の先輩は、ひとつ息をついて「あ、あのね」と彼女もまた顔を赤くさせて口を開いた。
「わ、私……」
告白？ え、ここで？
もしかして私消えた方がいい？
自制心と好奇心が拮抗して動けずにいた。しかし、そんな私を誰かが気にするわけもなく話は進んだ。
「む、武藤くんのこと……」
いつの間にか自分が手汗をかいていた。
初恋は十年以上前。長らく異性関係で何も無かったが、彼女には純粋に頑張ってほしい。
見守っていると、三年生の先輩は顔を真っ赤にさせて言った。
「“無糖”って変換したのは、ホントに悪気なかったの！！」
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昆布の神(プロフ) - （名前）さん» お気遣いありがとうございます……！ 実は今の時点で7シリーズ続くことが確定しておりまして、コレ完結まで時間かかりすぎだろ問題になっておりまして……。できる範囲で頑張りますね。感染症が流行っているので、そちらも体調にお気をつけて！ コメありです！ (1月11日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
（名前）(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝見しております！何だか焦っているように見えてとても心配です💦無理して書かなくても自分のペースで投稿しても良いんですからね！！これからも体調には十分に気をつけて過ごして下さい！これからも応援しています！ (1月11日 21時) (レス) @page48 id: 9cd8b18189 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - Yunaさん» コメありです。更新の準備をしておきますので楽しみにしていてくださいませ……！ (1月2日 17時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
Yuna(プロフ) - いつもお話楽しく読ませてもらってます！作者様もお気をつけください！1週間後楽しみにしています。 (1月2日 12時) (レス) @page39 id: 8dc1901234 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ミミさん» コメありです。嬉しいコメントありがとうございます！ 頑張ります🫶 (12月19日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月18日 22時
