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赤葦 side
いつにも増して木兎さんの調子がいい。
今の白鳥沢は危ない状況。木兎さんが調子を落とす前に白鳥沢を角まで追い込みきりたい。
ファイナルセットが始まり、木葉さんのサーブを白鳥沢が安定したレシーブでセッターのところへ返した。
……白鳥沢にとって厄介なのは、今ノリまくっている木兎さん。梟谷が持っていった流れを早く取り返したいと思っているのは明らか。だとすれば、ここで使ってくるのは牛若。ブロックも追いつく。止めるのは無理だとしてもワンチできたら余裕も生まれる。そのあとツーで……。
「……！！」
「はァ！？」
牛若じゃない。
＿＿＿センター！
打ったのは、牛若どころかウィングスパイカーですらないセンターのブロッカー。
気づいた時に手を伸ばしたが、手は間に合わず、拾えることもなくボールは梟谷のコートに落ちていた。
瞬間的に白鳥沢のギャラリーに歓声が湧いた。
「ナァイスキー！ かーわーにーし！ かわにし！」
「なんっでここでセンターなんだよ、逆だろ普通！？」
木葉さんがイラついたように声を荒らげた。
「あっちのセッター、どんなメンタルしてんだ……」
「……いえ」
最初は、俺もあの白鳥沢が土壇場でスパイカーではなくブロッカーを頼るなんて、あのセッター意外とギャンブラーだなと思ったが、どうやら少し違う。
そしてそれは、きっとギャンブル的発想でもない。
裏の裏を掻いた戦略。白鳥沢は追い込まれたらスパイカー……牛島若利を使うという先入観を利用してきた。
「影山から聞いてはいたけど……これはさすがとしか言いようがないですね。……人間のこと、よく理解してる」
＊
A side
「五色！！」
あの一点先取から、着実に流れてきている。
工くんの打ったボールはブロックに捕まることなく、綺麗なストレートでコートに叩きつけられた。
「見ましたか、見てましたか牛島さん！！」
「今の状況で
普段なら工くんに悪態をついている白布さんが、今はそれを流し目で見たあと私にチラッと目を向けた。
それは、そろそろうちのエースを再稼働させるぞと言われているような気がしなくもなかった。
＿＿＿『普段なら追い込まれてもスパイカーで点がとれる。でも今日は普段とは違う……。“木兎”だから』
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昆布の神(プロフ) - （名前）さん» お気遣いありがとうございます……！ 実は今の時点で7シリーズ続くことが確定しておりまして、コレ完結まで時間かかりすぎだろ問題になっておりまして……。できる範囲で頑張りますね。感染症が流行っているので、そちらも体調にお気をつけて！ コメありです！ (1月11日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
（名前）(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝見しております！何だか焦っているように見えてとても心配です💦無理して書かなくても自分のペースで投稿しても良いんですからね！！これからも体調には十分に気をつけて過ごして下さい！これからも応援しています！ (1月11日 21時) (レス) @page48 id: 9cd8b18189 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - Yunaさん» コメありです。更新の準備をしておきますので楽しみにしていてくださいませ……！ (1月2日 17時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
Yuna(プロフ) - いつもお話楽しく読ませてもらってます！作者様もお気をつけください！1週間後楽しみにしています。 (1月2日 12時) (レス) @page39 id: 8dc1901234 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ミミさん» コメありです。嬉しいコメントありがとうございます！ 頑張ります🫶 (12月19日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月18日 22時
