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A side
白鳥沢は全国でも、毎年少なくともベスト8には入っている高校だ。初戦はそれが当たり前と言わんばかりに無事に勝利を掴み取ったその姿はさすがとしか言いようがない。
「自由時間ですか？ 自由時間ですよね？ ほ、ほかの学校の試合見に行っていいんですか？」
「いいって。ていうか顔あっか」
コートから撤退し、ある程度片付けも済んだところで白布さんに訊ねると、なんだか呆れたような反応をされた。
「白布ついていってやれば？ 会場広いし、迷うだろ」
「……俺ですか」
瀬見さんから飛ばされてくる言葉。白布さんは最初微妙な反応をしたが、そのあと牛島さんが「頼む」と言ったら秒で「はいわかりました」って言っていた。
さすがにそれは私もちょっと傷つきます。
まあ、いいか。九州の桐生。去年の春高バレーの中継で見てからずっとファンだった。ついに生で見れる日がやってきたのだから。
＊
「狢坂の試合終わってた……」
自販機の隣のベンチに倒れ込んで絶望を丸出しにする。
白布さんは「まあ強豪の中でも強豪だし三大エースもいるしな」と大して驚いてもいない。
うう、と半泣きの私を見たあと、白布さんは近くのコートに目を向けた。
「梟谷ならまだ試合やってるけど」
「フクロウダニ……」
「五本指のエースがいるとこ。牛島さんと桐生と同じ三年生」
「……見ます」
重い体を持ち上げて、よろよろと試合中のコートの方へ歩いていく。梟谷。名前は聞いたことあるけど、試合自体はあまり見たことがない。
「ヘイヘイヘーイ！ もう一本！」
ここまで聞こえてくる大きな声。
エースの象徴、“４”の背番号を背負ったキャプテン。
印象としては、『めちゃくちゃ楽しそうにバレーやる人だな』という感じ。もちろん勝ちたいという気持ちもあるだろう。だけど、殺気づく感じではなくて、見ているこっちまで楽しくなってしまうような。
「木兎光太郎。梟谷のエースで全国で五本の指に入るスパイカー。梟谷は元々そこそこ強豪だったけど、ボクトが入ってきてから更に強くなった」
得点板を見ると、どうやら今は三セット目で、梟谷は二セット目を落としていた。私がそれを見ていると、それに気がついた白布さんが「ああ……」と苦虫を噛み潰したような顔をした。
「たぶん、ボクトが調子落としたんだろ。良くも悪くも調子が変わりやすい人間だから」
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昆布の神(プロフ) - （名前）さん» お気遣いありがとうございます……！ 実は今の時点で7シリーズ続くことが確定しておりまして、コレ完結まで時間かかりすぎだろ問題になっておりまして……。できる範囲で頑張りますね。感染症が流行っているので、そちらも体調にお気をつけて！ コメありです！ (1月11日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
（名前）(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝見しております！何だか焦っているように見えてとても心配です💦無理して書かなくても自分のペースで投稿しても良いんですからね！！これからも体調には十分に気をつけて過ごして下さい！これからも応援しています！ (1月11日 21時) (レス) @page48 id: 9cd8b18189 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - Yunaさん» コメありです。更新の準備をしておきますので楽しみにしていてくださいませ……！ (1月2日 17時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
Yuna(プロフ) - いつもお話楽しく読ませてもらってます！作者様もお気をつけください！1週間後楽しみにしています。 (1月2日 12時) (レス) @page39 id: 8dc1901234 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ミミさん» コメありです。嬉しいコメントありがとうございます！ 頑張ります🫶 (12月19日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月18日 22時
