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「というわけで！ Aちゃん、あーそぼ」
「なんですか、これ。『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ』……？」
昼休み。天童さんがAちゃんを部室に引っ張ってきて、何をするのかと思えばボードゲームだった。
「これねー、引いた何枚かのカードを使って、プロポーズの言葉を作って言うやつ。で、参加してる人が自分以外で一番いいプロポーズをしたと思う人に投票して、多くの票を集めた人が勝ちってゲーム」
「……あの、天童さん」
「ん？ なに、太一」
「この三人でそれやるんスか……？」
明らかにプロポーズってガラじゃない三人だ。
せめて瀬見さんでも引っ張ってこれば良かったのに。
「まあまあいいじゃん。これちょっとヤンデレっぽいのも混ざってるから、これで恥ずかしがらずにプロポーズできたら自分のネタにできるよ。『面白い人！』ってクラスの人気者になれるよ」
天童さんがそう言った瞬間、Aちゃんが眉をピクリと動かした。
「やります」
「おっ、そうこなくっちゃ！」
(大丈夫かなぁ……)
＿15分後＿
部室はお通夜モードになっていた。
Aちゃんは机に肘をついて、両手で顔を覆っている。
「ごめんなさい、できません……！」
(だと思った……)
役にハマってプロポーズをするというのは、あまりにハードすぎたようで、最初はエンジン全開だったAちゃんも、今はもう止まってしまった。
「いやぁ……上手くいかないもんだね」
逆に天童さんはどうしてこれでイケると思ったんだ。
Aちゃんは眉を下げながら両手を顔から離して、邪魔そうな前髪をいじり始めた。
「それ、前髪邪魔じゃないの？」
「切りたいんですけど、なんか切る気になれなくて……」
すると天童さんが「じゃあ流してみれば？」と言った。
Aちゃんが天童さんに言われた通り、試してみようと前髪を横に流す。
「え……」
「めっちゃイイ！ それ！」
Aちゃんが前髪を流すと、いつもよりさっぱりとした大人っぽい雰囲気になった。……女子って、髪型で結構印象変わるよな……。正直タイプだ。こっちの方が。
「髪型変えると印象変わるね〜。陽キャっぽい！」
天童さん的には、恐らく傷心中のAちゃんを慰めるため、『陽キャっぽい』と言ったのだと思う。
しかし、メンタルブレイク中のAには思ったよりその言葉が奥まで届いてしまった。
「……髪型を……変える……？」
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昆布の神(プロフ) - （名前）さん» お気遣いありがとうございます……！ 実は今の時点で7シリーズ続くことが確定しておりまして、コレ完結まで時間かかりすぎだろ問題になっておりまして……。できる範囲で頑張りますね。感染症が流行っているので、そちらも体調にお気をつけて！ コメありです！ (1月11日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
（名前）(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝見しております！何だか焦っているように見えてとても心配です💦無理して書かなくても自分のペースで投稿しても良いんですからね！！これからも体調には十分に気をつけて過ごして下さい！これからも応援しています！ (1月11日 21時) (レス) @page48 id: 9cd8b18189 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - Yunaさん» コメありです。更新の準備をしておきますので楽しみにしていてくださいませ……！ (1月2日 17時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
Yuna(プロフ) - いつもお話楽しく読ませてもらってます！作者様もお気をつけください！1週間後楽しみにしています。 (1月2日 12時) (レス) @page39 id: 8dc1901234 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - ミミさん» コメありです。嬉しいコメントありがとうございます！ 頑張ります🫶 (12月19日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月18日 22時
