・ ページ44
*
「お前はまたそんな勝手なことを……。アカギ様は失敗を許さない。ここ半年間言い続けたことだろう」
「でもサターン様。カセキを見つけて復元しただけなんですから、これは失敗と呼べる事案じゃないです」
「黙れ」
「すみません」
俺としては、手持ちのポケモンが増えるのには賛成だった。
俺 一匹では、この少女を守るのに限界がある。俺の苦手な炎タイプに強いズガイドスは、いい戦力になる。
「とにかく勝手な行動をするな。たたでさえお前は信頼度が低いのに、それをさらに下げるようなことをしてどうする」
「……。…………野垂れ死にとか」
「さっきからお前はふざけているのか?」
あからさまにイラッとしたように幹部が言った。
幹部にさえ、こんな風に物怖じしないA。単に怖いもの知らずなだけかもしれないが。
だけど、幹部もどこかAには甘いような気がしてた。今回ばかりは長いお説教をうけたが、普段だったら違う。
他の団員だったら叱ることも、Aだったら何も言わない、もしくはちょっと注意する程度のことが殆どだったからだ。
「……アカギ様が何と
Aにしては、強い意志を含んだ言い方だった。俺は、今でもその言葉を覚えてる。
「ニューラもズガイドスも、もう私のポケモンです。認めてくださらなくても手放す気はありません」
手放す気はない____。そう言ってくれるのが、どれほど嬉しかったか、きっとお前はわからない。
そのときから、もっともっと強くなった。何がって?
俺はお前に、Aに一生ついていく。
そういう思いが、強くなったんだ。
________
作者の昆布の神です。
読んでくださりありがとうございます!
正直、9世代のsv絶頂の今、4世代なんか出しても大してバズらんやろとか思って、自己満で出したつもりだったのですが、10票も評価していただいたり、ハートも頂けて、いい意味で予想外であり嬉しい限りです。
ありがとうございます!
この7章で一旦区切りがついたかな〜と思います。
今回は夢主の相棒枠って設定のはずなのに(最初に考えた)、この回想シーンが初登場という嘆くべきニューラ回でしたが、8章からは、サターン回入ります。
次回から妄想全開なので注意です……(・・;)
※現在の夢主(ギンガ団所属時)の手持ちはニューラとラムパルド(ズガイドス)の2体のみです!
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2023年1月26日 20時