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*
「なあ、大丈夫か？ あれ」
三年生の山形が、倉庫の方を見ながら近くにいた瀬見に話しかけた。
片や入学したばかりの一年女子と、片や人よりも体格の大きい三年男子。しかも、人見知り気味な女子と来たものだ。
「さあ……」
「なんか、葉山固まってね？」
「もしかして逝っちゃった系？」
このままでは葉山がまた顔面蒼白になるのではないかと皆が案じている中、皆の心配とは裏腹に、彼女の顔はほんのり赤くなった。
ん？ と山形が瞬きを一つする。
「……なあ、なんか照れてね？」
＊
A side
三年ぶりに生で見た彼は、記憶の中の彼よりも更に強くなっているのがよくわかった。
……ああ、ヤバい。これは＿＿＿＿。
拾った流れ弾を両手でぎゅっと抱きしめた。
(ナマ牛島若利だぁ〜……！♡)
及川さんや岩泉さんの宿敵とはいえ、あの圧倒的な体格とパワーに惚れない人なんているのだろうか。彼へと収束する羨望や畏怖さえも、牛島若利という人間が選手としてどれほど魅力的な人間なのかを証明するものだ。
「はいっ、いいえ、大丈夫です！」
「……？ よかった」
(はい、いいえ……？)
牛島さんにボールを渡して、私は急ぎ足で体育館を出ていった。
早歩きで洗濯機の所へ向かいながら、先程ボールを拾った両手の手のひらを見つめる。
やばい。牛島若利と話しちゃった。大丈夫かな？ 天罰とか来ないよね。
拝啓、及川さん、岩泉さん。
お元気ですか？ 私は今、とっても元気です。
あなた達と一緒にいれば、また気持ちも複雑化したのでしょうが、今はフリーの身。
ただただ、牛島若利に興奮するばかりでございます……。
＊
「……マジ？ Aちゃんってそういう系？」
仮マネージャーが去っていった体育館で、天童が顎に指を添えて苦笑いを隠せないまま口に出した。
「オタク……」
「若利の限界オタだ……」
「いや、アレは強けりゃ誰でもいいタイプだろ」
部員達が口々に言う中で、一連の流れを見ていた監督は先程葉山が言っていた『私も大概バレー馬鹿』という言葉を思い出した。悶々と考えそうになりながらも、ハッとして口を開く。
「おめェらくっちゃべてねぇで練習しろや！ サーブ練、百本増やすぞ！」
「ヒィ……」
＊
「あ、ビブス体育館に忘れた……！」
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね！ (12月31日 7時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか？😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください！ (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月5日 22時
