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「理解させてきました」
「やっぱAちゃんの弟君ってマジの天才だよね??」
さらに翌日、天童さんに七星に高三の勉強を理解させてきたことを報告した。
「勉強会でもします? 私も勉強教えて欲しいですし、たぶんうちの
「何それ怖い」
*
川西 side
一週間後……。
「…………姉さん」
ファミレスのテーブル席で七星君が眉根を寄せて口を開いた。
「何ですかこの集団は?」
「いや、勉強会しませんかって言ったら皆さん是非と言ってくださったので」
「こんな大人数聞いてませんよ俺」
「文句ある?」
すると七星君は満面の笑みで、
「まっさかー! 俺が姉さんに文句なんて抱くわけないじゃないですかー!!」
「マジであの姉弟すげェな」
「それな」
あの
尚、牛島さんは今日は不在。尚更可哀想に。
「この子全国模試で十番以内入ったことあるので学力は心配頂かなくて大丈夫です」
「七星くんってもしかして人間やめてんの??」
*
「……で、こうなるんですよ。わかります?」
(やべえ)
(すっげー)
(わかりやす)
「中一が高三に勉強教えるて今まで想像したことも無かったな……」
「安心しろ正常だから」
七星君は人間をやめている説が本物になりそうで逆に怖い。
なんか七星君ってノリで東大受けて『受かっちゃった』とか言いそう。あ、しかも理三な。
白布が隣をじっと見つめていたのでそっちを見ると、Aちゃんが高速ペン回しをしながら困ったように問題と睨み合っていた。その指さばき、俺でなきゃ見逃しちゃうね。なんつって。
「……今どこやってんの」
あ、声かけた。
なんだかんだ、アイツも弟が二人いるだけあって面倒見が良……。
「オイ」
「七星」
「ハイすみません」
「秒でハイすみませんしたな今」
白布にメンチを切りかけた七星君にたった一言名前を呼ぶだけで黙らせる権力を持つAちゃん。
というか、白布にメンチ切ったら病むのはおそらく七星君の方なので素晴らしい判断だと思っ……。
「土下座ならいくらでもするので弟をメンチカツにするのは……」
「お前俺のこと何だと思ってんだよ」
「ストップ! ストップ!!!」
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね! (12月31日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか?😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください! (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2023年12月5日 22時