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「まぁつまり、前回のゴールデンウィークでわかったことはひとつ」

「あんな濃かったのにひとつしか収穫無いとか、どんな過ごし方してたんですか」



ゴールデンウィーク明けの練習で、天童さんが突発的に意味のわからないことを言い出した。それに対して冷静に反応するのは相変わらず白布さん。



「たぶん葉山兄妹は天才型」

「違いますけど」



天才って、もっとなんか、こう、うまく言えないけど影山みたいなのを指すのでは?
こないだ岩泉さんに会ったとき、影山が神業(かみわざ)トスを上げてたって聞いた。



「そして……来週から一週間のテスト休みに入る」



一学期のテストは二つ。
五月半ばの中間考査と、六月末の期末考査。
白鳥沢は全国レベルの部活が多く、夏の大会に向けて六月のうちに期末考査を終わらせるのだ。



「っていうわけだから勉強教えてくれナイ??」

「何がどうしてですか?」



いやほんとに、なんで。
そもそも。



「三年生の勉強が私にわかるとでも?」

「なんか教科書読んですぐ理解しそう」

「それ某鬼を滅する刃の天才双子ですよね」



残念ながらそれほど私はハイスペックではない。
そもそもそんな天才がこの世にいるわけ……。



「あ、でも。うちの弟なら、高三の勉強も秒で理解できるかもしれません」









──翌日──



「ってことだから、今から高三の勉強理解してくれる?」

「姉さん?」



白鳥沢の近くのファミレスで、実弟(じつてい)に対して爆弾発言を落とす私。
これにはさすがの七星も困惑である。



「いや、さすがに五年先に習う勉強なんて……」

「七星」



七星には申し訳ないが、
ここは彼のシスコンを利用させてもらう。

ギュッと七星の手を握り、包み込む。



「お願い」



すると、七星はみるみるうちに顔を赤くし、
私が持ってきた高三の参考書をバッと開いた。



「ええできます! できますとも!! 姉さんの頼みとあらば!!!」

(便利)

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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね! (12月31日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか?😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください! (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/  
作成日時:2023年12月5日 22時

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