𓂃 𓈒𓏸35𓏸𓈒 𓂃 ページ37
*
その後、いくつかのグループに分けての合同練習が始まった。そんでAちゃんの弟疑惑がかけられているあのチビッ子がうちのチームに来た。
確か、北斗さんもあまり
だが……。
三兄妹揃ってバレー好きなんかい___。
「……姉さん、いないんですか? この部活」
『姉さん』。
チビッ子から出てきたワードに過剰に反応する白鳥沢高等部。
____『だって兄さんとのライン終わんないし……』
兄さん。確かAちゃんも北斗さんのことを同じように呼んでいた。
これはもしかしなくてもそうであるパターンだ。
「姉さん、って」
「葉山Aです。白鳥沢行ったし、てっきり高校でもマネージャー続けてんのかと思ったんですけど」
はいドンピシャ。
ていうかお前は北川第一じゃないのかよと言いたいが、愚問だろうか。
「俺、葉山
ええ、来ました。来ましたとも。
バリッバリのゴリッゴリに来ていましたとも。
「……それって、北斗さん?」
瀬見さんが訊くと、チビッ子もとい七星君は真顔のまま「はい」と頷いた。
「いるぞ。マネージャーで。でも今日は熱出したみたいで休み」
「……休……み……?」
山形さんが答えると、
七星君の気だるげな目が突然開いた。
「あの姉さんが……体調管理完璧の姉さんが……??」
意味がわからないといった感じで呟く七星君。
(……あれっ)
(なんか……)
(もしかしてコイツ……)
「寮部屋どこですか教えてください今から行きます」
「はーい七星〜。ハウスハウス〜」
クルッと踵を返した七星君をがっちり掴む白鳥沢中等部バレー部の部長君。
笑顔は優しいが行かせまいとする強い意志を感じる……。
この貫禄、ほんとに中学生?
「すみません、
「コンプレックスなんかじゃないんですけど」
「お姉さんかわいいしシスコンになるのも、まあわからなくはないですけど」
すると、突然七星君が部長君の胸ぐらを掴んで睨みあげた。
「
「ごめんなさい……」
「ていうか彼氏とかいませんよね、
グリンッと首を回してこっちを見る七星君。
気だるげな目とか前言撤回。
普通に目力が怖い。
749人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね! (12月31日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか?😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください! (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2023年12月5日 22時