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当の白布さんはというと、
「牛島さんが……俺のために証明写真……！？」
「賢二郎もよくこれで喜べるね！？」
「知らないんですか、天童さん。
想いさえこもっていれば人は嬉しいものなんですよ」
「納得できる気がするのがなんか悔しい」
「家宝にしよう……」とブツブツ呟いている白布さん。
白布家の家宝が紙切れ一枚って(笑) ……と思ったが、それを言ったら殺されかねないので黙っておく。
「でも、これでここまで喜ぶと、なんか……アレだな」
瀬見さんが私の隣で、白布さんに聞こえない声量で苦笑いを浮かべながら言った。
「来年の誕生日……困りそうだな」
「あ」
「『あ』って言うな、『あ』って」
牛島さんは三年生。
来年の今、彼はもうここにいない。
きっと牛島さんは卒業してもバレーを続けるだろうし、今よりももっとずっと忙しくなる。
「そっか……そうですよね」
卒業。新たな門出を祝わなければいけないのはわかるし、彼らにはそれぞれの未来があるのもわかる。
でも、中学生の頃は三年生を送り出すのがちょっと嫌だった。自分が卒業するときはそうでもなかったけれど。
「瀬見さんはもう進路とか決まってるんですか？」
「うーん」
瀬見さんが後頭部で手を組んで、どこか
「まあ、前からこういう系かなーみたいな漠然な進路自体は決めてた。学部学科とかな。具体的な第一志望とかはちょっと曖昧だけど」
「そうなんですね」
「難しいけど、どれくらいのレベルの大学にするかは少なくとも二年生のうちに決めておいた方がいいぞ。マジで三年生時間ないから」
「ウス……」
「これで明日のゴールデンウィーク最終日は五百パーセントの力で頑張れます……」
「それは良かった」
「五百パーセントって。でも賢二郎」
天童さんが半ば呆れ顔で腰に手を添えて口を開いた。
「明日は中等部との合同練だヨ？ 五百パーセントだからってやりすぎないでよ」
「…………中等部？」
『中等部』という単語に反応し、思わず瀬見さんを見ると、彼は怪訝そうに首を傾げた。
「白鳥沢は中高一貫だし……。つーか練習予定のプリントに最終日は中等部と合同って書いてあったろ？」
「いや、どこかと合同練っていう認識自体は……してたんですけど……」
プリントを確認したのは深夜で、眠かったから必要最低限のことしか目を通していなかった。
……ああ、そうか。中等部か＿＿＿＿。
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね！ (12月31日 7時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか？😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください！ (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月5日 22時
