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*
「青城じゃないんだな。
「あ……」
＿＿＿『好きなら、続ければ？』
中学の卒業式。国見に言われた言葉が蘇ってきた。
そうだ。卒業式の日、影山とは話さなかったけど、国見と金田一とはちょっとだけ話したんだ。
何故か金田一に謝られて、ちょっと気まずい空気だったけど。
『白鳥沢でマネージャーやんのか？』
『んー？ んー……』
金田一に訊かれて、私はうまく答えられなかった。
このまま足を洗いたい気持ちもあり、まだ縋りつきたい気持ちもあった。
曖昧な相槌を打っていると、国見が横から口を挟んできて、こう言ったのだ。『バレーが好きなら、続ければ』と。
好き。バレーボールは見ているだけで面白い。
でも、チームプレーである以上、複雑な人間関係からは逃れられないだろう。
「……どうかなぁ」
また、逃げた。
確実性のない曖昧な返事で。
＊
国見 side
「はァ〜！？ Aちゃんが白鳥沢ァ！？ なんでなんで！？ おかしいじゃん！！！」
「あの葉山が白鳥沢って、マジで何がどうしたんだよ……」
部活動一日目。葉山がいないことを及川さんに問い詰められ、白鳥沢に進学した旨を伝えるとこれだ。岩泉さんは驚いたように目を開き、及川さんは頭を抱えて叫んで転げ回っている。
「ウシワカいるとこだよ！？ いやおかしい！！ 何かの陰謀が働いてるに決まってる！！」
「たとえば？」
通りすがりの花巻さんがあまり興味はなさそうだが及川さんに訊ねた。
「たとえばって……えー……きょ、脅迫とか！ あの子がマネージャーとして優秀すぎるが故に！！ その能力欲しさに！！ あ゛ーー、試合中あんなに白鳥沢に自慢するんじゃなかった！！！」
(アンタ白鳥沢に対して何やってんだ……)
「葉山だぞ？ 他校に知り合いいるタイプじゃないだろ。アイツ、かなり人見知りだし」
「学校に押しかけたのかもしれないじゃん！ かわいい後輩に会いに！！」
「白鳥沢が押しかけてんの見てねえだろ。な？」
「そりゃもちろん……」
「じゃあなんでよ！！」
「知らねえよ！！」
「岩ちゃん逆ギレしないで！！」
初めて進路の話をした時、葉山は青城志望だった。
なのにそれを突然取り下げて、あいつは白鳥沢に進学した。
引退試合、葉山は相当のショックを受けていたことはわかっていた。でも言い出せずに、結局謝れたのは卒業式だ。
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね！ (12月31日 7時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか？😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください！ (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月5日 22時
