北一出身の白鳥沢マネージャー【1st season】【ハイキュー】

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先輩達の話し合いを聞きながら、Gaagleで『男性 誕生日プレゼント』と調べる。


えーと、なになに……腕時計、財布、ペンなど……。
見た目はシンプルで使いやすいもの……。うーん。普通すぎ？



「太一ってヒョロッとしてるしさ〜。筋トレ道具とか？？」

「筋トレ道具なら、伊達工の三年に筋肉愛好家いなかったっけ？」

「あの人は脳味噌まで筋肉だから却下」

「他校のことまでディスるのは止めましょう、天童さん」



伊達工業高校。通称伊達工。
県内一のブロックを誇る高校だ。
白鳥沢は春の大会で戦ったことがあるらしい。



「川西さー、花粉症だって言ってたよな。
じゃあ耐性つけるために誕生花でもあげればいいんじゃね？」

「隼人くん。それただの荒療治」



天童さんがツッコミを入れるも、「でも誕生花は新しい発想だよな」と瀬見さんが感心したような声を上げる。



「四月十五日の誕生花って何なんだろうな…………って、アレ？ なあ、俺のスマホ知らない？」

「隼人くん、いっつもどこかに置き忘れたままじゃん。知らないヨ」



ポケットを探っている山形さんの代わりに大平さんが自身のスマートフォンで何か調べている。恐らく、四月十五日の誕生花。



「えーっと、ゴデチアと金魚草だって。花言葉はゴデチアが『変わらぬ愛』。金魚草は『おしゃべり』、『でしゃばり』、『お節介』」

「ハイ却下。後半悪口じゃん」

「だからやっぱり“ブレアの午前六時”にするべきなんですよ」

「ソレ、賢二郎がさっき自分で『限定品だから買えない』って言ったんだよ？？」



自分でも調べたところ、四月十五日の誕生花にはもう一つ、白い霞草があるが、花言葉は『無邪気』。
いかんせん川西さんに合わない。



「どうぶつの森ってあるじゃないですか」

「へ？ うん」



突然工くんが何か思いついたように口を開いた。



「今の時期、イースターじゃないですか」

「うん」

「だからもうイースターグッズにしませんか？」

「太一がどんどんカワイイに侵食されていく！！！」

「でも卵のクッションとか良いかもな」

「確かに。あいつ身長高いからいろんなところに体ぶつけてそうだし。休むのにちょうどいいかもな」

「ソレ偏見だよね！？」

「いっそのこと有精卵あげるか」

「寮は動物飼育禁止だから！！」

「でも天童さん」



白布さんが冷静に声を上げた。
そういえば白布さんって寮部屋が川西さんと同じって言ってたような。

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