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「というわけで! 歓迎会は無事成功(?)した!
次なる
部室でバビッと天童さんが挙手を催促するも、
誰一人として挙げる人はいない。
瀬見さんが苦笑して「わからなくはないけど」と言い、
そういえば川西さんだけ姿が見当たらないことに気づき、隅っこでキョロリと見渡す。
「先輩、川西さんいないですよ」
「ハイAちゃん正解!!」
「……ハイ?」
「
「天童はこういうの好きだなぁ」
大平さんがのほほんとした笑顔で呟いた。
「顔面パイでいいんじゃね?」
「隼人はそろそろ顔面パイから離れようぜ」
瀬見さんが的確なツッコミをいれ、
私は誕生日かあと悶々と考える。
去年の誕生日は何もらったっけ。
「はい」
「お、賢二郎。何かある??」
「デスソースがけショートケーキを食べた五色を献上しましょう」
「白布さん!!??」
工が顔を青くして声を荒げる。
「嫌ですよ!! っていうかそんな俺を見たところで川西さんに何かメリットがあるんですか!?」
「ただのデスソースじゃねえぞ。世界一辛いホットソースと言われる“ザ・ソース”。調べたらAnazonで三万。この白鳥沢の選手層を有効活用して割り勘すりゃ買える値段だ」
「何そんなしょうもないこと調べてんですか!!」
「“ブレアの午前六時”のほうがスコヴィル値(※)高いですよ」
「“ブレアの午前六時”は限定品で買えそうにない」
「Aはサラッと加勢すんな!!」
(※)スコヴィル値……辛さの度合いを示すときに使われる単位のこと。数字が大きいほど辛い。
尚、ザ・ソースのスコヴィル値は700万。
ブレアの午前六時は1600万だ。
ブレアの午前6時というのはデスソースの一つで、あまりに辛すぎて香辛料ではなく添加物扱いになっている。
「まあまあ。“ザ・ソース”は辛すぎて触っただけで火傷する可能性もあるやつだから」
「えっ!?」
天童さんが相変わらず能天気な口調でとんでもないことを言ってのけた。それを食べされかけてる工くんは過剰に反応する。
「一応選択肢には入れるけど〜」
「入れなくて良いんですけど!?」
「他に何かある人いる〜?」
誕生日プレゼントは、怜央(中学時代の友人)以外にあげたことがない。そもそも男性は何をあげたら喜ぶのかサッパリわからない。
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね! (12月31日 7時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか?😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください! (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:昆布の神 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時:2023年12月5日 22時