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*
「何も言わないほうが、逆に怖いんだけど……」
「ただの水ならまだしも……」
彼女がかぶったのは、掃除に使われた水である……。
「ていうか、工はマジで何があったのさ」
天童さんが頭の後ろで手を組んでギャラリーにいる五色に声をかけた。すると五色はギャラリーの柵を掴んで叫んだ。
「Gがいるんですよ！！！」
「殺せ今すぐ！！ 駆逐しろ！！！」
＊
A side
濡れて重くなった髪をかきあげて、邪魔な前髪を横に流した。
目の前にはゴウンゴウンと動く洗濯機。
衝動で洗濯機にかけてしまったが、洗濯が終わるのは時間がかかる。下校時間までには終わらないだろう。
やっぱり寮の洗濯機を借りれば良かった。失敗した。
これだから無能なのだ。
ていうか、何か言ってから体育館出れば良かったかもしれない。なんか変な空気流れてたし。
ジャージの袖を自分の鼻に近づけると、言葉にし難い不快臭が鼻を貫いた。
……あれ、ただの水じゃないな。 なんか臭い。早くお風呂に入りたい。
それにしても、今日が週末で良かった。
まだ本入部じゃないため、私が着ているのは普段体育で使っている学校指定のジャージ。土日の間に洗える。
「こんな時くらいビブスなんて洗わなくていいだろ。真面目か」
その声が聞こえたのと同時に頭にタオルがかけられた。
そのタオルを両手でつまんで軽く上げると、目鼻立ちの整った綺麗なお顔が見えた。髪がサラサラで綺麗。
この人、確か牛島若利にトスを上げていた人だ。まだ二年生。
「……あ、これ要らないです。臭いです、私が。うつります」
「いいから。先輩の厚意は受け取れ」
「だってそれ及川さんから同じこと言われた時に岩泉さんに受け取らなくていいって言われました」
「それは及川が言ってたのは、たぶん厚意じゃなくて好意だったからだろ」
ということで、好意ではない
先輩を見上げると、やはり随分と綺麗な顔立ちをしていた。モテそう。
「……名前」
小さく呟くと、先輩が横目に私を見た。
「白布。白布賢二郎。セッターの」
やはりポジションはセッター。影山や及川さんと同じだ。
「……すみません」
これ以上の会話を続ける術が見当たらず、なんとなく謝った。
なんて答えたらいいのかわからない。
なんて言ったら人を不愉快にさせないのか。
すべてが何もわからなくて。
「さっきの、怒ってる？」
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね！ (12月31日 7時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか？😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください！ (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月5日 22時
