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そして、気がついたら金曜日になっていた。
入部届は来週の月曜提出だが、まだ提出していないどころか、書いてもいない。
どんなにやっても、どうにも迷いが抜けない。そんな半端な気持ちでやったって、周りに迷惑がかかるだけだ。
「じゃ、今日の練習はここまで。自主練してっても良いが、片付けはちゃんとしていけよ」
「はい！」
「それと、葉山」
いきなり監督に名前を呼ばれ、何かいけ好かないことでもしたかと冷や汗が流れる。
「入部届来週の月曜だぞ。忘れるなよ」
「あ……はい」
仮入部期間、推薦入学者以外は土日の練習はない。
土日のうちにちゃんと考えておかないと……。
土日に練習試合があるらしいので、解散したあと、別の場所に置いておいたビブスを取りに体育館を出た。
＊
白布 side
「Aちゃん入ってくれんのかな〜。ちょっと迷ってそうだよネ〜」
「そりゃ、ウチは青城とか北一に天敵って思われてるらしいからな」
まだ残っている天童さんと大平さんがそんな会話をしていた。
葉山A。中学バレーの強豪、北川第一中学校でマネージャーをしていた奴だ。
最近は部員たちの奇行を目にかける度ドン引きしたような顔ばかりしている。前の五色との会話をメモしてたやつとか。そりゃあれはストーカーじみてるし、キモいと思うのはよくわかる。
さすがに葉山に同情するレベルだ。
「ていうか工はどうやってAちゃん引っ張ってきたワケ〜？」
天童さんが背中を思いっきり反らせて五色に目を向ける。
さすがにそこまで反らせると骨が折れるんじゃないか、とヒヤリとしたが、そんな心配は無用だったようだ。天童さんは涼しい顔をしている。
「ヒマそうだったから声かけたらアッサリ来ましたよ？」
「もしかしてバレー関連の話したら盛り上がる……？ 若利くんの話とか。それとももっと強引な方が……」
「天童さん、未成年に手を出すのは犯罪です」
「賢二郎には俺がそんな輩に見えてるの？」
「あ、そういえばさ」
瀬見さんが通りすがりに何か思い出したように口を開いた。
「関係ないんだけど、ギャラリーの方に掃除で使ったバケツ置いてあってさ、練習始まる寸前だったからそのままにしちまったけど、ここの掃除担当ってどこのクラスだったっけ？」
「一年じゃナイ？ 体育館掃除は毎年そーじゃん」
天童さんがそう言うと、三年生二人が同時に五色を見た。
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昆布の神(プロフ) - リオンさん» ありがとうございます。こちらこそ嬉しいです🥰 頑張りますね！ (12月31日 7時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 昆布の神さん» 返信ありがとうございます🤗ちょっとした共通のことがあって嬉しいです🤭これからも楽しみに小説を読み進めていきます🫶🏻 (12月30日 23時) (レス) id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - リオンさん» コメありです。めちゃくちゃ読み込んでるというわけではないのですが、実は少し嗜んでおります……笑 (12月30日 22時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 俺でなきゃ見逃しちゃうね。笑笑 もしかしてHUNTER×HUNTERお好きですか？😎 (12月30日 15時) (レス) @page43 id: bb474d7fe4 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - YUKIさん» コメありです。北一メンバー了解です(たぶん過去回想みたいな感じになるかもしれません)。楽しみにお待ちください！ (12月17日 20時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2023年12月5日 22時
