柱辞めたら悪女潰されてたんですけど 壱

参拾参話 ページ45

妹が鬼になったのは二年以上も前のことでその間、妹は人を喰うどころか襲っていないこと。


妹を人間に戻すために鬼殺隊に入隊したこと。





………だけど私は人を喰わない鬼を見たことがない。



それに私は鬼に家族を殺され………









ズキッ









いきなり頭に激痛が走った。





家族……




家族？




家族って誰だっけ………




あの……



綺麗な青色の瞳をしている………




優しい温もりの手を差し伸べてくれる………






あなたは誰………？




甘露寺「Aちゃん、どうしたの…？」



甘露寺さんの言葉に皆んなが一斉に私を見る。



A「あ、いやちょっと…
吐いたから気分が悪いのかなぁ〜…

ちょっと抜けますね」



言い訳をして私は本部の庭から一度離れた。









私はお館様との会話を思い出す。




"爽雨"



私の兄の名前は爽雨。



忘れちゃダメ




忘れたら思い出せなくなる。







兄さんの顔が思い出せない。




兄さんと過ごした記憶が思い出せない。




なんで私は忘れちゃうの







A「兄さん…………」









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






A「…………なに？このカオスな状況」




本部の庭に戻ると何故かさっきまで来ていなかった不死川さんが鼻血を出して倒れていた。



竈門「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら
柱なんてやめてしまえ！」



不死川「テメェ……ブッ殺してやる」



A「いや、やめろや」



これは止めた方が良いかな……



「「お館様の御成です」」



おおグッドタイミング。




お館様「おはよう。私の可愛い剣士(こども)達」

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