柱辞めたら悪女潰されてたんですけど 壱

拾捌話 ページ22

A「…………」



胡蝶「そんなに怯えなくても…」



A「ナニ言ッテルンデスカ。
コノ私ガ怯エテルワケナイデスヨ」



胡蝶「そうですか…」



A「なんかツッこんでよ！！」



胡蝶「いえ、そう言われましてもここ大正時代ですし……」←



A「それは言わないお約束じゃなかったんですか？」



胡蝶「あら、すみません」



これ完全に着地点見失ったわ。



A「じゃあもう私、帰るので。
ありがとうございました」



私は診察室の席を立った。



胡蝶「……Aさん」



扉に手をかけようとしたところで胡蝶さんに呼び止められた。



胡蝶「……鬼殺隊に戻るつもりは…無い、ですか…」



胡蝶さんの声が小さくなった気がした。



A「……いつか、その時が来たら戻るかもしれませんね」



胡蝶「そう、ですか……」



今度こそ診察室を出た。

その去り際に「ずっと待ってますから」という言葉が聞こえたけど流してしまった。




ごめんね。



いつか



いつか戻るから







意地っ張りでごめんね。

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