天元様のお家 肆 ページ5
A「いろいろありがとうございました」
Aは屋敷の門で綺麗なお辞儀をして礼を言った。
まきを「またいつでも来な！」
須磨「今度は私が髪いじり…」
雛鶴「次も髪結って良いかしら」
須磨「うわぁぁあん、雛鶴さんまで虐めてくるぅぅうう！！！」
相変わらずの嫁三人である。
宇髄「Aを屋敷まで送ってくる」
A「そこまでしてもらわなくて結構でs「命令」
A「…………」
何も言えなくなったAは呆れたかのようにジトッと天元を見つめた。
「「「また来てねー！」」」
手を振る嫁に礼をしてAは天元についていくように歩き出した。
天元は後ろを歩くAを見た。
一日中殆どAは動かずされるがままのような感じだったがいつもこうなのだろうか。
でも雛鶴にまるで母親のような目を向けられた時だけは少し目を細めていた。
宇髄(人の派手な温もりが一番効果的なのかもしれねぇな)
誰かの愛情を一切受けずに育ってきたAだ。
誰かに温かい目を向けられたその時、ほんの少しだけ感情が宿るのかもしれない。
A「…ありがとうございました」
Aの屋敷はやはり不思議な雰囲気がある。
妖艶な雰囲気が漂っているAらしいといえばそうなのだがまるで幻妖でも住み着いているかのように入ってしまえばまるで儚く消えてしまいそうだ。
宇髄「また明日から任務だろ？」
A「はい」
天元はAの頭に大きな手を置いた。
宇髄「頑張れよ」
そう言うとAは俯きがちな顔をパッと上げた。
Aは左手を押さえると「ありがとうございます」とそれだけ言って礼をして屋敷の中に入っていった。
……しかしそれでも天元は一瞬だけ見たのだ
眉を下げて切なそうに微笑むAを
その一瞬の刹那だけ……
宇髄「血鬼術のせいで、
派手に笑いたくても笑えねえのか…」
感情を持ちたくない、
そういうことなのだろうか。
でもだからこそ、
いつか年相応の感情を取り戻せるように救いたいと
皆んな思うのだ。
天元は己の拳を握って自身の屋敷へ帰った。
〜宇髄さんのお家編〜 完
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ハイキュー！！ - 千寿郎〜！←そこっ!? (2021年5月5日 23時) (
レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！私も無一郎好きです！ (2020年4月12日 21時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あっ、昆布の神様だ！ピアノのお話の方も読んでました。むいくんが好きなので、こんな素敵なお話を読めて幸せです！他の作品でもたくさんコメントさせてもらってます。更新頑張って！ (2020年4月12日 20時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - テイルさん» 間違えました。"元々考えてなかったんだけど入れたら面白いだろうな"です (2020年4月7日 21時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
昆布の神(プロフ) - テイルさん» ううん！こちらこそリクエストしてくれてありがとう！設定は元々考えてたんだけど入れたら面白いだろうなって思ってドS要素を入れt((その後昆布を見た者はいなかった (2020年4月7日 21時) (レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2020年4月3日 9時
