長い夜が明ける方法 ページ4
fk side
A『あ、おかえり〜』
「おう、ただいま」
定時で帰れば、既にAが家に帰ってきてた。
俺は手を洗って、服を着替えてこれから
ご飯の準備に移る。
まぁいつものこと。
「テスト近いんじゃないんですか〜？」
A『うげぇ、まだ大丈夫』
「まだ大丈夫ってそれ前回も言って赤点ギリギリで阿部ちゃんに注意されたの誰だっけ？」
A『…めめです』
「めめはもう赤点ギリギリ〜とかの概念じゃないから」
今日は回鍋肉にしようかな〜なんて考えながら
野菜を切っている間もテレビのさほど面白くない番組に爆笑するAの声が響く。
「とりあえずご飯出来るまで勉強しなよ？」
A『今が1番面白いの〜！』
まぁなんだかんだそこまでお馬鹿さんではないから
心配はしてないし、この程度の反抗に
ちょっとにやけてしまう自分がいる。
「もぉ〜」
まぁいっか。
ギリギリになってやるのもいつもの事だし。
切り終わった野菜をフライパンに入れた時、
ピタッとAの笑い声が止まった。
「ん？」
本当にピタッと止まった。
笑いが萎んでいくとかじゃなくて。
「A〜？」
キッチンからAの姿は見えないから
名前を呼ぶも返事がない。
「A？」
一旦火を止めて、
ソファーに迎えば、
先程と変わらず面白くない番組がつけっぱなしの
テレビと、
A『…っ、たい、』
胸元をぎゅっと握りしめて苦しそうにしてる
A。
「A、A、わかる？」
うんうん頷くA。
「痛くなっちゃったか、横になれる？うん、
こっち支えてるから全部体重預けてね」
さっきとは打って変わってうわ言のように
痛い痛いと繰り返すAの姿に、
焦りそうになる気持ちを抑えながら手首で脈を測る。
「大丈夫だよ、ゆっくり息吸おうね、」
脈結構飛んでるな…
「ふぅ〜って息吐ける？難し？」
痛いしか言わないけど、俺の声は
聞こえてるから頑張って呼吸しようとしてくれる。
「あ、もしもし」
岩「はい？」
「お疲れのとこ悪いけど今からA連れて病院行くから診察室の準備だけお願いしていい？」
岩「はっ！？」
「大丈夫大丈夫、車で行くから」
救急車要請レベルではないと判断して、
ここから車手間10分足らずで着く病院に向かう。
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あやめ - リクエストに答えてくださりありがとうございました！もう山下先生がかっこ良すぎて頭抱えてます笑いつかどこかでしょっぴーと山下先生が再会できますように。と心の中で願っています！ (2020年6月18日 18時) (
レス) id: 0480311a05 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん。 - いつもサブタイトルのセンスの良さに感激してます。すごく切ないのにあたたかくて、小説だと思えないほど感情が動かされます。折り紙の話はすごく勉強になりました。最近fulfillが更新されていなかったので見つけた瞬間大歓喜でした笑。次の更新も待ってます！ (2020年6月12日 10時) (レス) id: c79ef550b7 (このIDを非表示/違反報告)
のの - fulfill更新されてて嬉しいです！また、hopeがひと段落ついたら大きくなった主人公ちゃんも見たいです！ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 4dd166471f (このIDを非表示/違反報告)
かずよ(プロフ) - さっくんの折り紙はそんな理由からだったのですね。hopeからの繋がり、ちょっと切なく、でもさっくんのような温かさを感じるお話しですね。 (2020年6月12日 0時) (レス) id: 2374a82ec8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - hopeのお話大好きで毎日更新楽しみにしていました。こちらの番外編を見つけた時はやったー！！って喜んじゃいました(笑)マルさんが作る小説と出会えてよかったです！ (2020年6月7日 22時) (レス) id: 3dd81906cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マル_
| 作成日時：2020年5月15日 8時
