fulfill

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mki side

背中をさすれば、初めはヤダって言っとったけど
次第にうとうと。

舘「…大丈夫そ？」


「なんか、寝そうですね」


舘「ん、また来る」


翔太くんが報告してくれたんか、少し経って
舘先生が来てくれたけど俺らの様子を見て帰ってった。


A『…かえりたい』


「…せやんなぁ。」


ここまで頑張ったんやから手術まで頑張ろう、
なんて言葉は出せへんくて。



俺はAが寝るまでの間ずっと背中をさすった。


、


深「体力面がちょっと怖い」


岩「熱は上がったり下がったりだしね」


ミーティングでAの手術についての話が出た。
別に検査嫌がったり、薬嫌がったりとかじゃなくて全て受け入れてやってくれてるけど…けど。
ストレスから来る熱は上がったり下がったりやし、
本人の口数もめちゃくちゃ減って、
先生達もどうするか検討中。


深「これ以上先延ばしにしてもより体調悪くなりそうなんだよなぁ」


岩「ちょっと散歩連れてく？」


深「車椅子で？」


岩「部屋に閉じこもりっぱじゃあれは改善されないよね」


舘「ふっか話してきたら？」


深「や、あれはもうね、違うのよ。説得とかしてどうこうじゃないから…」


どうしたものか、と話す先生達。


俺はふっと思い立って、


「ジェシー先生とか呼んだらええんちゃいます？」


阿「確かに！会いたがってましたよ」


深「あ〜それいいかも」


まずは、Aに気持ち的に楽になってもらおうと
院内学級の先生方に来てもらうことになった。

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