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skm side
まずい、と思った時には既に追いかけていた。
「ねぇ、落ち着いて、」
A『やだ！』
「じゃあ止まって？」
A『もっとやだ！！』
「ちょ、ほんとに！」
A『っ、離してよ、』
「無理無理、俺足遅いからこれ以上は無理だもん」
「ふぅ、一旦深呼吸しよ」
A『…』
「……うん、あ、なんか今日月デカくない？」
A『……満月だからね』
「A来た日も、満月だお月見だ〜って騒いだ日だったんだよ？」
A『…』
「なーんかねぇ、俺も、もうちょっと口下手じゃなかったら……説得、できるけど…」
A『…泣き虫さっくん』
「それ、Aが呼ぶようになってからマジで広まったのよ？」
A『…さっくんは優しいから』
「…俺さ、やっぱふっか先生みたく話せるなら話してとか無理なんだよね」
Aの顔を覗き込めば、
ほらね。
物分りのいい子のほんの少しの反抗心なんだよね。
「聞きたくなっちゃう。」
俯くAの腕を取り、
ポケットに入れていたハンカチで出血部分を抑える。
「ちょっと今ロマンチックじゃない？」
A『…アニメはここでお医者さんじゃなくてイケメンとぶつかるからロマンチックなの』
「にゃはっ、確かに(笑)」
A『なんかさ、』
A『ふっか先生の、人生を、私が壊したのかなって』
「違う。」
さっきまで1ミリも言葉に自信がなかったけど。
不安げに俺を見る瞳から、俺も目を離さずに自信を持ってそう言った。
A『…分かんない』
ぼろぼろ涙が溢れるAを
抱きしめた。
「…分かってるよ、俺らは分かるから大丈夫だよ」
難しい事を聞かれた時。言われた時。
分からないというのは彼女に残された最後の
逃げに使われる言葉。
まだ、他の逃げ道を知らなくてクスッと笑えた。
A『…ふっか先生っ、ﾋｸｯ』
「うん、待ってるから、帰ろうよ？」
A『んっ、』
たった病院の駐車場までの距離しか、
逃げを作れなくてごめんね。
俺はAと、真っ暗になった
駐車場をとても悪い事をして逃げた時のように、
帰りたくない気持ちでいっぱいになりながら
ゆっくり来た道を戻った。
ーーーーーーー
やだ、佐久間さんったらかっこいい…
(は？)(これぞ他担狩り)
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あやめ - リクエストに答えてくださりありがとうございました！もう山下先生がかっこ良すぎて頭抱えてます笑いつかどこかでしょっぴーと山下先生が再会できますように。と心の中で願っています！ (2020年6月18日 18時) (
レス) id: 0480311a05 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん。 - いつもサブタイトルのセンスの良さに感激してます。すごく切ないのにあたたかくて、小説だと思えないほど感情が動かされます。折り紙の話はすごく勉強になりました。最近fulfillが更新されていなかったので見つけた瞬間大歓喜でした笑。次の更新も待ってます！ (2020年6月12日 10時) (レス) id: c79ef550b7 (このIDを非表示/違反報告)
のの - fulfill更新されてて嬉しいです！また、hopeがひと段落ついたら大きくなった主人公ちゃんも見たいです！ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 4dd166471f (このIDを非表示/違反報告)
かずよ(プロフ) - さっくんの折り紙はそんな理由からだったのですね。hopeからの繋がり、ちょっと切なく、でもさっくんのような温かさを感じるお話しですね。 (2020年6月12日 0時) (レス) id: 2374a82ec8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - hopeのお話大好きで毎日更新楽しみにしていました。こちらの番外編を見つけた時はやったー！！って喜んじゃいました(笑)マルさんが作る小説と出会えてよかったです！ (2020年6月7日 22時) (レス) id: 3dd81906cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マル_
| 作成日時：2020年5月15日 8時
