fulfill

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阿部 side


佐「出来た〜！！」


どうよ！と、笑顔で見せてくる佐久間。


「えっ！すごっ！うま！」


向「何なに、えぇ！佐久間くん流石やなぁ〜」


佐「まぁ〜佐久間さん天才だからっ？」


「えぇホント凄い、ありがとう佐久間」



そう言うと、ほっとしたように笑ったから
俺も安心した。



佐「…よし、お仕事だ〜！」



渡「あ、佐久間これ手伝ってもらえる？」



佐「いいよん、佐久間さん手伝う〜」



渡「さんきゅ。」



元々佐久間の仕事なのに、翔太は恰も自分の仕事を手伝って貰うかの様に伝えた。



やっぱり、ケースを閉まっておいて正解だった。




手渡された水色のカンガルーを見て、



「…」




1ヶ月ちょい前くらいに作ってくれた緑色の熊の横に並べた。



他の皆には、佐久間は折り紙を作らない。


正確に言えば作るけど、それはあくまでその人の為に作られる物だ。



俺に作ってくれる作品達は、






全て、佐久間が頑張った証。




何かを乗り越えようとした証。






──────これ以上、俺のディスクに作品が乗らないといんだけど。




そう思いながら、俺は手元の作業に集中した。



end.

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本編と初めて関わりのある話を書きました。


実際に、私は全く同じ理由で折り紙を折るのが好き！という子と出会ったことがあります。

阿部ちゃんに代弁して貰っちゃいました。


折り紙、、本物の佐久間さん苦手そう…(笑)

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