fulfill

・ ページ26

iw side


「っえ、舘さん、」


舘「いや、なんか…僕も結構、考えてて」


うん、なんでだろうね。


珍しく曖昧に話す舘さんも、
ふっか同様にぽろぽろ涙を零してた。


深「んああ舘さんに泣かれちゃおしまい…」


ちょっと泣き止んでたふっかが、
舘さんを見て再び涙が零れ出した。


え、待ってよ。



「そんな泣いたら…」





深「照泣くなって、っ」


「だって、」


みんな泣くんだもん。


舘「ははっ、良かった良かった」


真っ赤な目をした俺らは、
顔を見合わせて安堵した。




「大丈夫、ふっかはこれから日勤専門にしよう」


深「それじゃ2人の負担が、」


舘「あ、じゃあ俺らがふっかの家に行こうよ」


「え、それいいじゃん」


深「えぇ〜まぁ、…合鍵は作っておく」


「10個よろしく」


深「そんな合鍵って作れんのかな」


調べてみる、なんて本気で合鍵 最大数 なんて検索し出したもんだから笑った。



Aは楽しく学校に通えるだろうか？



お友達と遊べるかな？



そんな期待と、

明日看護師組に知らせるワクワクで

胸がいっぱいだった。



舘「幸せって目に見えるんだね。」


「そうだね、それも幸せなのかもね」



やっぱり10個は危ないのか。なんてブツブツ独り言を言うふっかを見ながら、俺らは幸せを噛み締めた。



A、


よく頑張りました。


これからもよろしくね。



幸せに暮らせますようにと願う、
深夜2時。平和な真夜中だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

手術編に躓き躓き…
しかし不意に描きたくなって描いてみた
暮らすことの報告をする前日のお話でした。

舘さん泣いてるところ想像があまり出来ませんが、
幸せで泣きそうかなって…思います。

少しずつ自粛生活が解放されていますが、
ストレスと言うものは消えてるようで積み上がっています。

「頑張るよりも楽しんで！」

好きな歌詞です。

また不定期にはなりますがぼちぼち、
こっそり書くので覗いて見て下さいね(^-^)

水色のカンガルー→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す