天使が心の底から微笑むには (ページ3)

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羽が2枚ページ3

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数十分後、選手たちは監督の指示で何人かずつに別れ、合宿場を練り歩いている。

「クッソ！あの監督、俺らを使いっパシリにしやがって。」
「まぁまぁ、落ち着こうよ灰崎。」
「けど、本当にどこにいるんだ、羽宮A。」

そう、選手たちに監督が出した指示は、″羽宮Aを探す″こと。
だが、その探してる相手が隠れるのが上手いのか、選手たちが探すのが下手なのか、なかなか見つからない。

「けど、何で監督は拒否し続けている羽宮をそんなにイナズマジャパンに入れたいんだ？」
「それだけの実力があるってことじゃないか？」

色々と羽宮Aに対して考察を広げる選手たち。
そんな中、一人裏手の林付近を捜索している西蔭。

「(流石にここにはいないか。)」

暫く探しても見当たらないため、その場をあとにしようとすると、何かが視界の端に映る。

「(何だ？)」

少し大きめの木の幹をよく見ると、そこには何羽かの小鳥と兎や猫がいた。

西蔭が数歩近づくと、動物たちは逃げていってしまった。が、動物たちの離れた幹の影からふわりとした何かが見えかくれしている。

幹の裏を覗きこむと、そこには一人の少女が眠っていた。

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