戒めの支配者 (ページ3)

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支配者.002 ページ3

「三千年…？随分と長い間封印されていたものだなぁ…」

「普通に生きてたら三回は死んどるわ！！」と叫ぶ鎧の体をした
真実のガランが叫ぶ、十戒で一番の古株だ

少し起伏が大きいのが嫌なところ

「フラウドリンその体はもしや人間のもの？」

闇を体に巻き付けている信仰のメラスキュラ
横にいる人間は私たちを呼んだ張本人だろう

一歩も動けないよう、そらそうだ自分の闘級より
桁外れの闘級を持つものが自分の後ろにいるのだ
汗もかく

「あぁ…なかなか使い勝手のいい体でな…重宝してる」

戒禁を与えられない代理の十戒の一員フラウドリン

「なぜあたしたちだけ脱出できたんスか？」

初代妖精王安息のグロキシニア
蛸足を体に巻き付け頭しか出ていない

「封印解除に必要な女神の使徒の血が完全ではなかったためだ
すまんな」

こいつ、殺さなかったのか？
殺せば完全に魔神族を復活させれたというに

「ケツから言って少なくね？」

戒禁の純潔から離れる闇だけを体にまとわせた
デリエリが自分特有の言い方で言った

「…それは女神族や巨人族、妖精族の気配が少ないということか？」

「ん」

「どうもお前の会話は要領が得んな…」

デリエリの特有の言い方を一番翻訳出来る
沈黙のモンスピート

　
「三千年前の戦いで奴らはかなりの勢力を失った
我ら同様にな…実質現在のブリタニアを支配してるのは人間だ」

今の現実を語るフラウドリン

でもまさか、人間がか…
女神族じゃなくても妖精族の現妖精王が支配していそうだったが

「人間…あらまあ五種族中もっとも短命化で脆弱かつ
惰弱の種族が…」

「おい、フラウドリンお主は一人封印を
逃れたのじゃろ！？何をさぼっとった！！」

急に怒るガラン
こういうところがダメだ
戦闘も感化されたり余裕扱いてたら死ぬタイプだ

「私も色々あって目醒めたのがほんの10年前なのだ
それに事を運ぶには＜七つの大罪＞という邪魔な存在がいてな」

七つの大罪…そんなおいそれた事するのはアイツしかいないだろう

「メリオダス________か」

『また名を聞くとは…ね』

『ねぇ？ゼルドリス』

「ああ…そうだな」

「(なんなんだ！この桁違いの魔力は！)」