3話 ページ4
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梟谷の1戦目は森然高校だ。
ジャンプサーブのパワー足りない俺は技術を盗みたいので目を大きくして観察する。
梟谷が12点目を取り、木葉さんがサーブの番になった時にメンバーチェンジをする。
「ぶちかませ、空付！」
『はい！』
木葉さんは器用貧乏と言われているけどそれってとてもすごいことじゃないかと思う。
俺はそんな器用にいくつものことを出来ない。
レシーブは得意だけど木葉さんみたいにツーのフェイクしてトスするなんてこと、セッターじゃないのにできる木葉さんのことをとても尊敬してる。
サーブの位置に着いてボールを貰う。
ボールを2回ついて目を閉じて深呼吸。
ノータッチエースのイメージをしてゆっくり目を開く。
狙う場所を定める。
ピー
笛の音が鳴る。
ボールをあげて大きく振りかぶる。
上手く無回転にできた。
ビュンと相手コートに向かうボールの動きはドンと音を立てて誰の手にも触れずに森然のコートに落ちた。
『っし！！』
「うおーー！！すげぇぞ空付！！」
また木兎さんのガシガシ攻撃を受けながら、でも嬉しかったのであざっす！と体育会系のお礼を言う。
｢もう一本ナイスサー、空付。｣
『はい。』
やることはさっきと同じ。
周りの音は聞こえない。
聞こえるのは自分が深呼吸する音と、笛の音。
次は千鹿谷のレシーブを弾いて外に出た。
『よし！』
2回目。
幸先がいい。
その後1回サーブをしたけどその次には繋がらず森然の得点となった。
ここで俺は木葉さんと交代かと思ったが、そのまま俺を使うらしい。
嬉しい。頑張らないと。
向こうのサーブは俺に向かってきたが、サーブトスが上手くいかなかったらしく、威力があまりないのでらくらく拾えた。
「空付！！」
俺の、俺だけにあげられた打ちやすいトス。
『っらぁ！！』
ブロックの横を抜けてこれも得点になった。
「ナイスキー。」
『赤葦さんもナイストスです！』
パチンとハイタッチして、自分の位置に着く。
その後試合の流れは梟谷のままで1戦目は危なげなく勝利することが出来た。
目指せ、2日間無敗！
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空付が得意なのは“スパイカーの望む1番いい位置にセットすること”であって、木葉さんみたいにツーフェイクからセットすることはあまり得意ではありません。(一応出来ることには出来ますが…。)
でも木葉さんよりも正確で綺麗な弧を描くのでOP2人はよく意見交換して、お互いを参考にしてます。
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品野 - 完結？ですかねおめでとうございます！ (2022年12月19日 9時) (
レス) @page27 id: ce8c0452bd (このIDを非表示/違反報告)
メイラ(プロフ) - 詩奈さん» 素敵なコメントありがとうございます！空付の人物像と選手同士の関係性は特に考えて執筆しているのでそこに注目して頂けるのは本当に嬉しいです。更新も不定期になると思いますが完結まで頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします！ (2021年11月29日 7時) (レス) id: c0a2d004ec (このIDを非表示/違反報告)
詩奈 - 空付くんが好きすぎて好きです。梟谷の皆さんとか及川さんとの信頼関係も素敵すぎます…。 更新楽しみに待ってます！ (2021年11月28日 23時) (レス) @page15 id: c8d22249d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明蘭 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/scarletIA1/
作成日時：2021年11月27日 19時
