第三十六話 ページ43
6月11日の放課後、みんなで渋谷の駅前広場に集まっていた。話していたのは、怪盗お願いチャンネルというサイトの事だ。明智吾郎という話題の探偵が怪盗団に否定的な意見を述べたため、ネットでも同じような意見が目立っているようだ。次のターゲットも目星がつかず、現在はメメントスでの活動以外にすることが無い。
「つーか、お前、何そのでけえバッグ…?」
竜司君が言ったのは祐介君の手元にある物の事だ。確かに今日は集まっただけなのに、なぜそんな大荷物を持っているのだろう。
「ああ、寮を出た。不潔な上に騒がしすぎる…あそこで芸術は生まれない。」
「え…?寮を出た…?」
「どうすんだよ?あのあばら家も嫌なんだろ?」
「これから、高巻さんの…いや、杏の家に…」
「ええ!?」
まさかまたそういうとは思わず、驚いてしまった。
「手土産も用意した。ご両親の口に合うといいが」
「はぁっ!?ダメに決まってんでしょ!?」
「馬鹿な…」
「お前がな!」
竜司君も流石に今回はノらなかったようだ。
「手持ちの全財産はたいた和菓子が…」
「そこじゃねーから!」
「…ふふ、あはは!」
そのやり取りが面白くて、思わず笑ってしまう。
「ご、ごめん…面白くて…!」
すると、みんなふっと笑い
「なんかAがそうやって笑うの初めて見たな。一時期は暗い顔ばっかしてたから心配だったけどよ。」
「ホント、笑った顔めっちゃくちゃカワイイ!」
「ふふ…カワイイだなんて、もったいないよ。でもありがとう。」
「ていうか祐介、これからどうすんのよ…?」
「ユースケは大事な戦力だしな。ワガハイが一肌脱ごうじゃねえか。
よし、ウチに来い!汚い所だが、寝る場所はあるぞ!」
「お前が言うな」
蓮君もいきなりのモルガナの提案に驚いているようだ。
「喫茶店だっけ?前から気になってたんだぁ。」
「え?喫茶店なの?なんか夢があるね。」
「四茶って近いよね?」
「しかも、駅徒歩一分。」
「じゃあ、今からそこでパーティやろうよ!班目改心記念パーティ!」
「おお!いいな!こいつらの歓迎会も兼ねとくか!?」
「決定!」
パーティか…人生で一度もやったことないな…
電車に乗り、その喫茶店に向かった。
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金糖の少女 - ウワアアアア夢主ちゃんの怪盗服まんまルキナやんて思ってたら、まさか主さまもFE覚醒知ってるとは、、、!!!夢主ちゃそめちゃかわいいです、!!言っちゃ失礼かもしれませんが私が見てきたなかで夢主絵を体のバランスとかしっかりとれてる人あなたがはじめてです! (1月15日 8時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほだん(プロフ) - いちごさん» わ!初めてのコメントです!ありがとうございます…!毎日の楽しみとは…!とても嬉しいお言葉です!まだまだ書きたいことはいっぱいあるので、これからも応援よろしくお願いします…! (2020年5月21日 17時) (レス) id: 5f0d6cbb79 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - はじめまして!この作品が更新されるのが毎日の楽しみになってます。これからも更新、無理のない程度で頑張ってくださいね!続編も楽しみにしてます。 (2020年5月21日 17時) (レス) id: 916bc40868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほだん | 作成日時:2020年5月16日 9時