第二十五話 ページ27
「…え？どういうこと？A君にそっくり」
「ていうか、アイツの声、ここに来る途中で聞いたやつと同じじゃねぇか？」
冷や汗が出る。そう、目の前のアイツはまだ女だった頃の僕の姿。…自分が一番大嫌いな自分。ずっと変わりたかった自分。
アイツはニヤリと笑って口を開いた。嫌な予感がし、そいつにやめてと叫ぶ。虚しくも、ソイツはそれを聞き入れようともせず、喋り始めた。
「…そう、私はソイツの昔の姿…まあソイツは自分のことを昔から成長してないと思ってるから私はこんな姿のままなんだけどね…
ソイツはただ女である自分を受け入れたくないがために、男のフリをした臆病な人間。ずっと女でいるのが嫌だった…女であることから逃げたんだ。
だけど、ソイツは自分のことをまだこんな女らしい姿のまま認知してる…笑っちゃうよね。」
そう言われた瞬間、ざわっとみんなが驚いたのがわかった。
「え！？つまりコイツ…」
「…女性、ということになるな。」
一番知られたくなかったことを、知られてしまった。
「……」
完全に意気消沈していた。ずっと自分が嘘を吐き続けていたことも、自分がこんなに臆病な人間だったことも、全て、知られたくなかった。
「…ごめんなさい。もう…いいの。」
つい、そんな言葉を口から出す。
「…ガッカリしたでしょ？僕がこんな人間なんて…こんな人間、助けても意味がないよ…もう…いいから…」
涙が出てくる。頭の中が混乱して、自分でも今どうしたいのかわからない。
「A君…」
「また逃げる気か？」
そう言ったのは雨宮君だった。
「…え？」
…また、逃げる？
…そうだ、僕は何のためにここまで来た。自分を変えたかったから、改心したかったから。
…でもそれじゃあ意味がない。もし僕がここで逃げても、それは自分が望んだことじゃない。僕が変えたいのは…
「…そうだよね。ここでまた逃げるなんて間違ってる…そんなの、僕がなりたかった僕じゃない…！」
ゆっくりと立ち上がる。さっきまで力なんて入らなかったのに、今は全身から力が湧き上がるのを感じる。
「僕が本当にしなくちゃいけないのは…お前を…私を乗り越えて、僕がなりたい僕になること！誰の目も気にせず、自由に生きる強い心を持つこと！」
『やっと決めてくれたんだね。待ちくたびれたよ。』
「…っ！」
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金糖の少女 - ｳﾜｱｱｱｱ夢主ちゃんの怪盗服まんまルキナやんて思ってたら、まさか主さまもFE覚醒知ってるとは、、、！！！夢主ちゃそめちゃかわいいです、！！言っちゃ失礼かもしれませんが私が見てきたなかで夢主絵を体のバランスとかしっかりとれてる人あなたがはじめてです！ (1月15日 8時) (
レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほだん(プロフ) - いちごさん» わ！初めてのコメントです！ありがとうございます…！毎日の楽しみとは…！とても嬉しいお言葉です！まだまだ書きたいことはいっぱいあるので、これからも応援よろしくお願いします…！ (2020年5月21日 17時) (レス) id: 5f0d6cbb79 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - はじめまして！この作品が更新されるのが毎日の楽しみになってます。これからも更新、無理のない程度で頑張ってくださいね！続編も楽しみにしてます。 (2020年5月21日 17時) (レス) id: 916bc40868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほだん | 作成日時：2020年5月16日 9時
