検索窓
今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:98,568 hit

第二十二話 ページ24

情報収集のため、一度洸星高校へと戻った。美術部員やクラスメイトに聞いてみたが、それらしい情報は見つからない。手に入れた情報と言えば、近寄りがたい、いつも喋らない、何を考えてるのかわからないということばかりだった。

 チャットを見ると、他のみんなも情報収取に行き詰っているようだった。蓮は仕方なく集合をかけ、渋谷へ戻ることになった。

***

 「だめだ…全然手掛かりねぇ…」

 竜司はがっくりと肩をおとしている。他のみんなもそれらしい情報は見つからなかったようだ。

 「俺もそれらしい情報は手に入れられなかった。強いて言えば、周囲から少し浮いているということだろうか。」

 祐介がそう言うと、杏は少し悲しそうな顔をした。

 「そっか…彼も、私達と同じなんだ…」

 少し悲しい雰囲気になったが、その空気を破ったのは竜司だった。

 「あー、もうしょうがねえからテキトーに名前入れてみようぜ!

 えーっと…AAだっけ?」

 
 『ヒットしました』

 Aの名前を入れると、イセカイナビが反応した。その様子に、この場にいる全員が驚いた。

 「嘘!?ヒットした!?」

 「え…マジて?」

 入力した犯人が一番驚いていた。

 「…Aに、パレスがあるのか…?」

 「…とりあえず、場所を入力しよう。」

 「A君のパレスの場所…?どこをなんだと思っているかだよね…」

 「…学校?」

 『候補が見つかりませんでした』

 「…自宅か?」

 『候補が見つかりませんでした』

 「おい蓮、そういえば、アイツは周囲から浮いていたらしいな。それと、あまり人と交流を取ろうとしていなかったらしい。…何かわかるか?」

 人と交流を取ろうとしなかった…そして周囲から浮いている…特に何かを支配しているような様子はない。

 「世界…とか…」

 「世界?そんな広いことあるのかよ!?」

 『ヒットしました』

 「うそでしょ!?」

 「世界…?いったいどんなパレスなんだ…?」

 「あとは場所だな。オマエラわかるか?」

 「うーん、確か、相当生きづらそうだったよね…

 地獄…とか?」

 『ヒットしました。目的地に案内します』

 「当たっちゃった…!」

 「マジかよ…。」

第二十三話→←第二十一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
92人がお気に入り
設定タグ:ペルソナ5 , 喜多川祐介 , ペルソナ5ザロイヤル   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

金糖の少女 - ウワアアアア夢主ちゃんの怪盗服まんまルキナやんて思ってたら、まさか主さまもFE覚醒知ってるとは、、、!!!夢主ちゃそめちゃかわいいです、!!言っちゃ失礼かもしれませんが私が見てきたなかで夢主絵を体のバランスとかしっかりとれてる人あなたがはじめてです! (1月15日 8時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほだん(プロフ) - いちごさん» わ!初めてのコメントです!ありがとうございます…!毎日の楽しみとは…!とても嬉しいお言葉です!まだまだ書きたいことはいっぱいあるので、これからも応援よろしくお願いします…! (2020年5月21日 17時) (レス) id: 5f0d6cbb79 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - はじめまして!この作品が更新されるのが毎日の楽しみになってます。これからも更新、無理のない程度で頑張ってくださいね!続編も楽しみにしてます。 (2020年5月21日 17時) (レス) id: 916bc40868 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほだん | 作成日時:2020年5月16日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。