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ページ17

「Aちゃん、あった」
八代「これピアノ譜じゃない。フルスコアだ」
『たいとるは…?』
土岐「To twin sister…」
カタカタっとキーボードの音がして少し間があったあと、パソコンから音楽が流れてきた。ジャズのような曲調なのに、よくAちゃんが聞くジャズとは違う楽器の音がする。でも、知ってる音だ…
『ふっ…くくくっwwww』
静かに聞いてた彼女は急に声を上げて笑い始めた。嬉しそうに笑うその瞳には涙が浮かんでいた
「Aちゃん?」
『しょう、くん…やっぱり、あたしたち、ふたごだ!』
嬉しそうにした彼女は翔さんの机にあった紙にマジックペンを走らせる
八代「これジャズ?スコアにはフルートも入ってるけど」
Aちゃんはペンを走らせる手を止めることなく、ふふふっと嬉しそうだった
『しゅんくん、ふるーともしょーに、いったでしょ』
土岐「うん、バイト先でママさんに貰って3ヶ月でモノにしたって」
『じゃずは、さっくす・ぺっと・ぼーん・ぴあの・どらむ…で、こうせい、されることがおおい。でもぎたー・べーすを、いれることも、あるし、ふるーとだって、いれたりする』
「じゃぁ、これは…」
『うえのけが、できる、がっき。しかも、しょーは、きょくの、なかに、めっせーじ、いれてる』
それには覚えがある。彼女が倒れるまで無理して頑張った初めての曲。思い出深い曲
「…Aちゃんが“うえのがみ”のOPとEDの曲作った方法と一緒?」
『うん、いっしょ』
八代「それって10年以上前にやってたアニメ映画に出てきたやつ?」
『そうだよ。あたしもしょーも、すきだった、あにめ。あたしは、あれを、ひんとに…うえのがみの、おーぷにんぐと、えんでぃんぐ、つくった』
さっき彼女がいった『やっぱり双子だった』ってそういう事か。翔さんが少なくとも10年前に使った方法を、彼女は無意識に使って曲を作った
土岐「メッセージはなんて?」
『ふふふっ…www』
彼女がペラっとこちらに見せた紙。そこには五線譜に音符が音階に並び矢印でアルファベットが書かれていて、その下の別な五線譜には多分今聴きながら読み取っただろう音符が並びその下にアルファベットが並んでいた。そこから、矢印が引かれAnswer:の文字の先には翔さんが彼女を応援してるメッセージが書かれていた
「…すげぇ」
八代「翔もあの映画を見てて、それでこの曲に入れたのかよ…」
『あたしに、わかるように…だとおもうよ』
彼女はパソコンにポケットから出した赤い鳥の描かれたUSBを挿した

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作者名:福招猫 | 作成日時:2021年9月20日 23時

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