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自由行動 ページ33

散歩中は映像と拓ちゃんのナレーションで繋ぐらしく自由に遊んでいいって言われたのでカメラさんには、自分よりゲストさん多めに映して貰うように言ってある。この番組はゲストさんあってこそだし
パイセンと武明とっきーは、レト君富士君アオちゃんとサッカーを始めたし、のがエルはデューク君と見てるだけで浄化されそうな空間作ってる。何アレ、マイナスイオン出てる。あたしはどうしよう…パンフレットを見るとカフェにわんちゃんも食べれるスイーツがあるらしい
『カフェ行こうか。ナイトも食べれるスイーツあるから…2人でデートしよ』



カフェテラスでみんなが遊んでるのをぼーっと眺めながら、わんちゃん用のケーキを美味しそう食べるナイトを撫でて、ため息と共にテーブルに突っ伏す
『…みんな楽しんでるかな』
声に出したらずっと隠してた、この番組の打ち合わせから感じてた不安が顔を出す。何故か初回は上野さんの地元でとか言われ自分で行先プランを立てたけど…不安しかない。自分が地元にいた頃よく翔ちゃんと拓ちゃん姉弟と遊んだとこばっかだけど、不安だから癒しも兼ねてここを入れた
動物と戯れるって自然と笑顔になるし…のがエルが犬好きなのは知ってたし。でもこれって自分がもてなしてるうちに入るのか…
『ナイト…あたし正直不安しかないんさ。あたしにこんな…ロケ番組のメイン務まると思う?ドライブは好きだし、あたしは楽しいけどゲストさんが…視聴者が楽しくなかったらどうしよう。初回クソつまんね〜とか言われて、ワンクールももたなくて打ち切りんなったらどーすんべ…』
答えるハズないナイトに愚痴って馬鹿みたい…自分の番組ロケ中に勝手に凹んで愛犬に愚痴るなんて本当馬鹿…
「〔AちゃんがAちゃんらしく楽しめばゲストさんも楽しんでくれるんじゃないかな〕」
急に聞こえた声にびっくりして顔を上げればあたしの正面に座ってにっこりしてる、のがエルがいた
「なーに、彼氏放置して愛犬に愚痴ってんのさ」
『あ、いや…』
「まぁずっと溜め込んでるよりいいけどね。愚痴ってくれた方が」
聞かれてた事と自分がホストの番組なのに勝手に凹んでた悔しさで俯いてるとふわっと頭を撫でられる
「でも、Aちゃんには君を護る騎士だけじゃなくて、俺も居るってこと忘れないでよね」
不安の糸が絡みあって、勝手に自己嫌悪陥ってたあたしを…なんでこの人はこうも簡単に引き上げてくれるんだろう。彼の笑顔は見てるだけで凄く安心出来るから不思議だ

君と俺と騎士→←犬と



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作者名:福招猫 | 作成日時:2021年6月8日 7時

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