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宅配便 ページ5

打ち合わせの後ナレーションを済ませて帰宅すると玄関先でAちゃんが宅配便を受け取っているところだった
『ご苦労様でした。もうだいぶ暗いのでこの後のお仕事お気をつけ下さいね』
はい、っと彼女は市販のチョコレート菓子を業者さんにも手渡した。いつもそう。宅配業者から荷物を受け取るとファミリーパックの小袋とか飴とか…絶対渡してる。なんでも子供の頃お義母さんがやっていたらしい
「すみません、お心遣い感謝します。では失礼します」
爽やかな笑顔で去っていった業者さんを見送った彼女は俺に気が付いてにっこりと笑った
『おかえり、翔君!』
「ただいま」
あー…癒される

入浴と食事を終えたあと彼女の髪を乾かそうとドライヤーを持ってリビングに行くと、さっき受け取った箱のガムテープを剥がしていた
「何頼んだん?」
『3匹の服』
「自分の服よりワンコの服買う方が圧倒的に多いよねw」
『うん、人間の服はよく分からない』
「www」
開けられた箱の中から出てきたのは色違い3着のオーバーオールとTシャツ
『ナイト、カストル、ポル。Come on!』
Aちゃんは3匹を呼んで、ナイトに「長男!」カストルに「次男!」ポルックスに「三男!」っと書かれたTシャツを着せた
「可愛いww」
『パーカーもあったから、寒くなったら買うw』
「絶対可愛いやつww」
カシャっと3匹を写真撮ってから脱がせて色違いのオーバーオールを着せる
「あー可愛い。なんかホントに兄弟みたい」
カシャカシャと3匹を撮った後オーバーオールを脱がせて畳んで満足そう
「毎回可愛い服見つけるよね」
『かずぅと一緒の現場でよく情報交換するから』
「あーwwなるほどww」
2人は元々犬仲間らしくて現場で一緒になると愛犬自慢が止まらないらしい。ウチのAちゃんも負けず劣らず犬バカだ。室さんと話してるのは見たくないけどwこっちはめちゃめちゃ見たいww
『よし、かずぅにも送ったしあとは洗濯して…いつ着せようかな…』
「…犬ドラw」
『いいねwwwwカストルとポルはカメラデビューだよぉ〜…カッコよく撮ってもらおうね〜wwナイト〜君はいつでもカッコいいナイト様だよ〜』
デレデレしながらわしゃわしゃ〜っと3匹を撫で回す彼女に犬耳と尻尾が生えてる気がする。きっとAちゃんは犬ならトイ・プードルだ。基本的に犬も人も関係なく懐いて尻尾振る。でも…
「Aちゃんおいで」
『翔君!』
腕を広げれば、嬉しそうに飛び込んで来る。あー…可愛い。無いはずの尻尾ブンブン振ってる気がするわ

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作者名:福招猫 | 作成日時:2022年4月29日 8時

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