第7話：マジもんのホラーハウス ページ9
他の先生方と別れ、クロウリーさんと共に図書館を出て少し歩いた先。
彼に連れられて辿り着いた先は、夜闇に映えるいかにもな建物であった。
何だろう…なんというか、海外にある少しお高い幽霊ホテルみたいな感じだ。そういうマニアが挙って集まりそうである。
…いや、それにしてもボロボロにも程があると思うのだが…。
えっ、えっ、待って？もしかして？？
「さ、着きましたよ。此処です」
『嘘だろ』
え？まじ？此処？此処に宿泊しろと？？？
喉まで出かかった言葉を何とか呑み込み、視線だけで彼に不満を訴える。
色々手を焼いて貰っている身なのだ、贅沢を言える立場でないのは十二分に分かってる。分かってるよ。
うん、ちゃんと分かってる。
でもさ〜〜これはさ〜〜、
『…あの、私ホラー駄目なんすよね』
「はい？」
『ぶっちゃけ出ますよね此処。絶対出るでしょ？？』
「出る、とは？…ああ、そうだ。言い忘れてましたけど、此処前までは寮として使ってたんですよ。まあ、今はゴーストしか居ないんですけどねw」
『ゴゴゴゴースト！！いや出てるｯ！！wじゃねえよゴースト思いっ切り出ちゃってんじゃん！！(キレ)』
wじゃねえんだよ(二回目)、ふざけんなホラー駄目だっつってんだろ！！(二回目)
遠回しの死刑宣告に、今の私はさぞ青い顔をしているのではないだろうか。
対してクロウリーさんは首を傾げ、不思議そうな顔をして此方を見ている。
いやキョトンじゃないし。
何で分かんねんだよホラー駄目だっつってんだろ。(三回目)
「？とりあえず中に入りましょうか。色々ありましたからね、貴女も疲れているでしょう？今日はゆっくり休んでくださいね」
『鬼かアンタ？？？？』
グイグイと背中を押され、建物へと近付いて行く度にこれから起こるであろう恐怖を察知して、心臓がバックンバックンと大きな音を立て始める。
…ビビりだって？うっせ、ほっとけ！まじチビるくらい怖いんだからな！？
そして遂に、玄関の扉がギイ…と音を立てて開かれ(てしまっ)た。
見るからに中はもう真っ暗で、さながらマジモンの幽霊屋敷。所々にある蜘蛛の巣が、余計に雰囲気を駆り立てていた。
「…結構ボロボロですね」
『…つかぬ事をお伺いしますがクロウリーさん、今夜は勿論一緒に寝てくれるんですよね？』
「ははははい！？なｯ、貴女は何言ってるんですか！寝ませんよ！！」
『いや無理ｯ！！ぜってぇ無理一緒に寝てよ！？』
「貴女は私の教員生活終わらせたいんですか！？」
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
